ピアノアドヴェンチャーをお勧めする訳は・・・

私がピアノアドヴェンチャーを使い続けて約9年です。

それまでも、ずっと他のアメリカ教材を使っていましたが、
なかなか私の目指す
「生徒が自信を持てるレッスン」「生徒主体のレッスン」
実現できていませんでした。
(もちろん、教材が問題ではなく私の指導が未熟だったからです)

そんなある日、
何気に手にしたこのピアノアドヴェンチャーを試しに使ってみたところ、
生徒に今までにない反応がありました。

とても活き活きとして、数週間で1冊を終えてしまったのです。

いえ、早くテキストを終えたことが大事ではありません。
「楽しかったよ!」と、キラキラ笑顔に驚きだったのです。

それ以来、
私はピアノアドヴェンチャーの仕掛けを探ることに
ハマり続けています。
まさに、私自身のアドベンチャーが始まったのです。

そして知れば知るほど、
「とても魅力的な教材」ということがわかってきました。

それは9年使った今も変わりません。

そこで今日は、
私がピアノアドヴェンチャーを使い続ける
主な理由をお話しようと思います。

私がピアノアドヴェンチャーを使う理由

■ 様々なジャンルが学べる
■ 付属のオーケストラ音源が、耳を育てる
■ 初見や変奏、即興を取り入れている
■ 子供の思考や理解、身体の発達を研究する教育心理学を取り入れている
■ 創意工夫する場面がたくさんある

一つ一つご紹介しましょう。

 

■ 様々なジャンルが学べる

ピアノアドヴェンチャーに掲載されている曲は、
クラシックはもちろん、ロック、ブルース、ジャズ、民謡など多岐に渡ります。

よくあるレッスンは、
バイエル(またはそれに代わるもの)→ブルグミュラー→ソナチネ→ソナタという王道コース。
これは、ベートーベンやモーツァルトなどが活躍した古典派時代のものばかりで、音楽の歴史から言うと、極々一部です。

そして、そのスタイルは
もう半世紀以上前から変わっていません。

なぜならば、
いまだに日本の音大入試に古典時代のソナタがあり、
その音大に入るためのカリキュラムを
多くの先生方は行っているからです。

でも多くの生徒さんは、
音大に入るためにピアノレッスンを始めるわけではありません。

しかも、
今の子供たちの周りにはたくさんの音楽で溢れています。

ひと昔前までは、「好きな曲は何?」と聞けば
流行りの曲名を挙げることが多かったのですが、

今は、聞いたこともない曲名を答えます。

そんな、
感性や好み、レッスンの目的も多様化した子供たちにとって

限られたジャンル・時代しか学ばない王道コースは
少し物足りなく感じるのではないでしょうか?

少なくとも私の生徒さんは、
ジャズのリズムやバルトークなどの現代曲、
民族的な響きのあるモードの曲が大好きです。

クラシック一色だった私たちが敬遠しそうな曲を
「良い」と感じる感性が素晴らしいですね。
私も、小さい頃にその良さを感じたかったです・・・

また、多感な時期に限られたジャンルだけを学ぶのも、
とても勿体ないようにも思います。

とはいえ、
小さなお子さんがジャズやブルースの曲を弾くのは
かなり難しいもの。

でもピアノアドヴェンチャーでは、
弾きやすいようにアレンジがしてあります。

このようにクラシックはもちろん、
クラシック以外のジャンルを学ぶことで、
将来バンド活動や吹奏楽など他の楽器でも活躍できる素地
養ってくれるのがピアノアドヴェンチャーです。

ピアノレッスンは、こうした音楽愛好家を育てるのも、
大きな役割だと思います。

「音大に行くかもしれないから王道コース」ではなく、
「将来どんな方向へ進んでも困らないように様々なジャンルを学ぶ
の考えの方が、今の子供たちに求められているのではないでしょうか?

ちなみに、ピアノアドヴェンチャーのベーシックシリーズを終えたら
クラシック4期やソナチネ・ソナタの曲も用意されているので、
そこから音大への道も拓けるようにもなっています。

 

■付属のオーケストラ音源が、耳を育てる

ピアノアドヴェンチャーには、
オーケストラ音源が付属されています。

最初、私は
ピアノ伴奏が収録されていると思ったのですが、
これまた豪華なCDでビックリ!!
思わず1人でCDに合わせて弾きました(笑)

クラシックの曲であればコンチェルト気分に、
ロックの曲であればライブの気分になれます。

このように
純粋にアンサンブル気分を楽しめるというのが一番ですが、
様々な楽器の音色を知るという大きなメリットを感じます。

私のレッスンでは、
「何の楽器が鳴っているかな?耳で探してみて!」と
メロディー以外の楽器にも耳を傾かせています。

すると子供たちも、
メロディーの後ろに流れている音を一生懸命探し、

「あ、フルートの音がする」
「これトランペットかな?」など、
目を輝かせながら教えてくれます。

気づかなかった音を発見した時の表情は、
宝物を見つけたときのような表情で、

何かができた時とは、また違う表情です。

また「耳で探す」という活動は、
「よく聴いて!」と言うよりも伝わりやすいですし
面白いようです。

もちろん、楽譜を読むよりも大事な
よく音を聴くという聴く耳を育てます。

そして、色々な楽器の音色を知っている子供たちは、
「これはフルートが吹いてるように、これはコントラバスね。」など、
色々な楽器の音をイメージして弾くことも多いです。

これは、1人でオーケストラを指揮しているような感じですね。

レッスンでも
「pだから弱くしなきゃ」と強弱記号を表面的な意味に終わらせず、
「フルートっぽいpかな?」など、

楽器のイメージを伴った強弱記号として捉えさせると
とても音楽的な演奏になってきます。

様々な楽器のつもりで演奏するのは、ピアノの楽しみの一つです。
そのためには、楽器の音色を知っていないと表現できません。

 

■初見や変奏、即興を取り入れている。

初見(しょけん)とは、
初めて見る楽譜を、練習なしに止まらず、間違えずに弾くことです。

言わば「実力」です。

ピアノレッスンの目的の一つは、
楽譜に書かれている通りに弾く「読譜力」を養うことです。

しかし、一般的なピアノレッスンは、
自宅で何度も繰り返し練習をして
先生にチェックしてもらうスタイルです。

これでは
「たくさん練習した生徒さん」「理解力のある生徒さん」など
限られた生徒さんしか「読譜力」は養われません。

なぜならば、これは「読譜力」というよりも、
「記憶力」「運動感覚」に頼って弾いていることが多いからです。

難しい曲が弾けたとしても、
簡単な曲を初見で弾けない方も多いですね。

これは、実力に対して弾いている曲のレベルが
かなり離れているからです。

その差を埋めるためには、練習が必要になってきます。

もちろん自分なりの表現を探求するには練習は必要ですが、

譜読みのための練習は、
実力と課題の曲に差が大きいと
とても苦痛なものになってしまいます。

これで、ピアノレッスンを辞めてしまう方は多いですね。

本来「譜読み」は、音符を読むことではなく、
・どのような音楽が書かれているか?
・どのような指の動きが書かれているか?
を読むことです。

そしてそれらを読むために必要なのが、
音符を通じて「様々な音楽ルール」を見抜く力(理論)です。

そこで
・音楽ルールを見抜いているか?
・音楽ルールを使いこなしているか?
を確認するために初見や変奏、即興を行います。

とはいえ、学んだ音楽ルールを使った
初見課題や即興課題を作るのは大変です。

よくある初見の本では、
学んでいない音楽ルールが使われていたりします。

でもピアノアドヴェンチャーは、
きちんと段階を踏みながら作られているので

学んだルールが生徒さんに身についておれば、
初見をこなすのは大変ではありません。

 

■子供の思考や理解、身体の発達を研究する教育心理学を取り入れている。

ピアノアドヴェンチャーの著者ランドール・フェイバー氏は、
ピアニストでもあり教育心理学博士です。

教育心理学とは、「人が学ぶときの仕組み」を研究する分野です。

例えば、
・人は、一度にたくさんのことを覚えられない
・人は、時間が経てば忘れる など。

また、
発達心理学という「人はどのようにして発達するのか?」
を研究する分野も考慮されています。

例えば、
・小さなお子さんは、目視で音符を追えない
・小さなお子さんは、1つ飛ばしの指を動かすのが大変 などです。

ピアノアドヴェンチャーでは、
「音符を指しましょう」という活動がたくさん出てきます。

これにより
・1つ1つ音符を追いかける経験
・目の動きを養う
ということを行っています。

私は、小さなお子さんの目の動きなど考慮したことがなく、
「ちゃんと音符見て!」などと言っていました。
そもそも無理な話だったんですね。

このようにピアノアドヴェンチャーは、
「人が学ぶ仕組み」「人が発達する仕組み」を考慮されているので、
つまづきが少なくなるように、綿密に設計されています。

 

■創意工夫する場面がたくさんある

私が、ピアノアドヴェンチャーを使う大きな理由がこれです。

もともと私は、
「自信のないお子さんに前向きになって欲しい!」
ライフスタイルに試行錯誤してきており、今も続いています。

前向きな気持ち・モチベーションを上げるには、
自己肯定感(「自分はできる」という気持ち)を上げることが大事で、

その自己肯定感を上げるには
「承認欲求(認めて欲しい欲求)」を満たす必要があります。

そしてその承認欲求を満たす方法として、
「小さなできた」を実践してきました。

そこは理論通り、
どの生徒さんも承認欲求は満たされてきますが、

私がいくらレッスンで承認欲求を満たしても、
1週間もすれば元の自信のないお子さんに戻ることも多かったです。

親御さんにも
「どんなに『小さなできた』でもいいので、
声に出して具体的に承認してあげて下さい」と
協力をお願いすることもありました。

しかし、ピアノアドヴェンチャーを使い初めてからは、
モチベーションが一気に上がるのを目の当たりにします。

というのも、
実はピアノアドヴェンチャーには「創意工夫」をする活動が
たくさん仕掛けられています。

そして「自分なりに考えたこと、工夫したこと」を承認すると、
一気にモチベーションが上がる仕組みになっています。

それは今まで私がちまちまと「小さなできた」を承認するよりも
格段に早いスピードです。

おかげで、
わがままな生徒さん、かなり内気な生徒さん、集中力のない生徒さんなど、
私が手こずっていた生徒さんも楽しんでくれていますし、
鼻歌を歌いながら帰る生徒さんが続出です。

ここまで、
私がピアノアドヴェンチャーを使う理由をお伝えしました。

もちろん、細かいところを考えるとまだまだあるのですが、
ピアノアドヴェンチャーを使って、
自信に溢れる生徒さんが増えるきっかけになればと思います。

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