ピアノアドヴェンチャーベーシックが終わったらどうする?

ピアノアドヴェンチャーベーシックが終わったら
どのように進めば良いでしょうか?

というご質問をよくいただきます。

私がオススメなのが
Literature(リテレイチャー)シリーズです。

そもそもピアノアドヴェンチャーの
最終巻レベル4&5までには、

・全調の音階、アルペジオ
・転回形
・五度圏の知識
・コード

などの基本的な能力を
習得することになっています。

なのでピアノアドヴェンチャー終了後は
・ソナチネアルバム
・作曲家別の曲集
・流行りの曲など

に生徒さん好みに進めますが、

全ての概念(音楽要素)を
習得できていない生徒さんもいます。

そこでオススメなのが
Literature(リテレイチャー)シリーズです。

目次
・Literature(リテレイチャー)シリーズって何?
・各巻の曲目、参考演奏、特徴について

Literature(リテレイチャー)シリーズとは?

Literatureとは「文学」「作品」という意味です。

ピアノアドヴェンチャーのLiteratureは、
さまざまな作曲家の作品集として
シリーズ化(全5巻)されています。

しかもお手本CD付き!

本来は、
アドヴェンチャーシリーズの
併用曲用ですが、

現実はレッスン時間に限りがあり
使えないことも多いので、

私の場合は、
・クラシック系がお好みの生徒さん
・ポリフォニーを学ばせたい生徒さん
・再開された生徒さん

など

上級へ進むための橋渡し的
使用しています。

掲載内容は

・ソナチネアルバム
・アンナマグダレーナの音楽帳
・ベートーヴェン、モーツァルト
・シューマン、ショパン
などなど

クラシック4期
バランスよく掲載されています。

ブルグミュラーやソナチネ程度のレベルでも
4期が学べて

シューマンやショパンの原曲に触れられるのは
魅力的ではないでしょうか。

せっかくピアノアドヴェンチャーで
様々なジャンルに触れてきているので

クラシック系に進まれる生徒さんでも
よくありがちなソナチネなどの古典ものだけでは
少しもったいないぁと思います。

なので私は、
ピアノアドヴェンチャーのLiteratureで
様々な作曲家に触れてもらっています

今まで学んだ概念を使って
クラシック4期を学べるので

生徒さんたちにとっては弾きやすいのが
大きなメリット。

ちなみにLiteratureは
レベル2Aから対応しています。

各レベルの対応はこちらです。

ではそれぞれをご紹介しましょう。

Preparatory(プレパラトリー)

まずは 最初のレベルとなるPreparatoryです。

Preparatory Piano Literature: Developing Artist Original Keyboard Classics

サンプル楽譜・音源はこちら
(フェイバーピアノアドヴェンチャー公式サイトへ飛びます)

曲目 ※参考音源は公式ではありません
・アレグレット(コーラー)参考音源
・リトルマーチ(テュルク)参考音源
・こだま(コーラー)参考音源
・5音のソナチネ(ボルク)参考音源
※ベーシック2Aテクニック&パフォーマンスに掲載
・古いおしろで(バイエル 43番)
※ベーシック2Aレッスン&セオリーに掲載
・カントリーライド(コーラー)参考音源
・古代の踊り(ミヒャエル・プレトリオウス)参考音源
・勇敢な騎士(モーリッツ・フォーゲル)参考音源
※ベーシック2Aテクニック&パフォーマンスに掲載
ナンシー先生によるレッスン
・メロディー(バイエル 39番)参考音源
・サークルダンス(バイエル 60番)参考音源
・ソナチネ(ウィルトン)参考音源
・ポニー(ジョセフ・ロー)参考音源

特徴
・ほとんどに連弾がある
・ポジション移動なし
・Ⅰ、Ⅴ7がある
・ベーシックと同じく平行奏、反行奏がある
・後半はアーティキュレーションもある

Literature Book 1

次に、2冊目となるブック1です。

Piano Literature, Book 1: Original Keyboard Classics, Late Elementary (Developing Artist)

サンプル楽譜・音源はこちら
(フェイバーピアノアドヴェンチャー公式サイトへ飛びます)

曲目(音源は公式のものではありません)
バロック時代
・カナリオ(フォン・デア・ホーフ)参考動画
・プロセッション ト長調(プレトーリウス・ミヒャエル)参考音源
・ガボット(テレマン)デイヴィット先生によるレッスン
・山の住人(ジャン=ジョセフ・ムレ)参考音源

古典時代
・バガテル(ジェームス・フック)参考音源
・メヌエット(ジェームス・フック)参考音源
・小さな踊り(テュルク)参考音源
・朝(ディアベリ)参考音源
・カドリール(ハイドン)参考音源
・ソナチネ ト長調(トーマス・アトウッド)参考音源
・アダージョとアレグロ(バッハ・J・Sとリッチ・F・P)参考音源

ロマン時代
・小さなプレリュード(ルートヴィッヒ・シュッテ)参考音源
・左手のためのメロディー(ルートヴィッヒ・シュッテ)参考音源
・2つのプレリュード(スピンドラー)ピアノアドヴェンチャーによるレッスン動画
・4手のためのワルツ(ウォールファールト)参考音源
・狩(グルリット)参考音源
・タランテラ(ラインス)参考音源

近現代
・海の底で(アルト・ハンシ)参考音源
・ビジーマシン(ダブリアンスキー)参考音源
・羊飼いの笛(サルトリンスカヤ)参考音源
・パントマイム(ナンシー・フェイバー)参考音源

特徴
・クラシック4期に分かれている
・4手を除き、伴奏はない
・Ⅰ、Ⅳ、Ⅴ7がある
・左右で違うアーティキュレーションがある
・10度平行が多い

Literature Book 2

続いて3冊目となるLiterature Book2です。

Piano Literature Book 2: Original Keyboard Classics: Early Intermediate

サンプル楽譜はこちら
(フェイバーピアノアドヴェンチャー公式サイトへ飛びます)

曲目(音源は公式のものではありません)
バロック時代
・ウィリアム王の行進(ジェレマイア・クラーク)参考音源
・メヌエット ト長調(ぺツォルト)参考音源
・メヌエット(ラモー)
・アリア (ダニエル・スピア)
・ブーレー(グラウプナー)

古典時代
・プレリュード イ短調(バッハ・J・C)
・ダンス ヘ長調(モーツァルト)
・メヌエット ハ長調(モーツァルト)参考音源
・ロシアのフォークダンス(ベートーベン)参考音源
・エコセーズ(ベートーヴェン)参考音源
・ソナチネ ト長調(ベートーヴェン)参考音源
・ポルカ(フンメル)

ロマン時代
・マズルカ(シマノフスカ)
・リターン(グルリット)
・庭で(グルリット)
・兵士の行進(シューマン)参考音源
※ベーシック3レッスン&セオリーに掲載
・楽しい農夫(シューマン)参考音源
・古いフランスの歌(チャイコフスキー)参考音源

近現代
・ロング・ゴーン・ブルース(マッケイ)参考音源
・熊(レビコフ)参考音源
・不気味なワルツ(ナンシー・フェイバー)参考音源
・Yiki(ポエ)参考音源

特徴
・日本でも有名な曲が多い
・音階を元にした動きが多い
・オクターブ、転回形の動きがある
・ペダルがある
・アルベルティバスが多い

Literature Book3

こちらは、4冊目となる本です。

Piano Literature, Book 3: Original Keyboard Classics: Intermediate (The Developing Artist Library)

サンプル楽譜・音源はこちら
(フェイバーピアノアドヴェンチャー公式サイトへ飛びます)

曲目(音源は公式のものではありません)
バロック時代
・メヌエット イ短調(ヨハン・クリーガー)参考音源
・ファンファーレ (ウィリアム・ダンカム)参考音源
・メヌエット 二短調(リュリ)参考音源
・ミュゼット ニ長調(アンナマグダレーナの音楽帖より)参考音源
・メヌエット ト長調(アンナマグダレーナの音楽帖より)参考音源
・メヌエット ト短調(アンナマグダレーナの音楽帖より)参考音源
・マーチ ニ長調(アンナマグダレーナの音楽帖より)参考音源

古典時代
・ソルフェジオ(バッハ・J・C・F)参考音源
・タンブラン(ゴセック)参考音源
・ソナチネ(ハスリンガー)参考音源
・ドイツのダンス(ハイドン)参考音源
・メヌエット(ハイドン)参考音源
・アレグロ ヘ長調(ハイドン)参考音源
・ソナチネ ハ長調(クレメンティ)参考音源
・ソナチネ ト長調 第1楽章(ディアベリ)参考音源
・4手のためのロンド(ディアベリ)
・2つのドイツ舞踊(ベートーヴェン)参考音源
・アレグロ イ長調(モーツァルト・L)参考音源

ロマン時代
・小さな花(グルリット)参考音源
・アラベスク(ブルグミュラー)参考音源
・バラード(ブルグミュラー)参考音源
・天使の歌声(ブルグミュラー)参考音源
・勇ましい騎士(シューマン)参考音源
フェイバー氏によるセミナー
・メロディー(シューマン)参考音源
・つむぎ歌(エルメンライヒ)参考音源
・雪崩(ヘラー)参考音源
・ガヴォット(ライネッケ)参考音源

近現代
・中国人形(レビコフ)参考音源
・遊んでいる兵士(レビコフ)参考音源
・木星の衛星(ナンシー・フェイバー)参考音源
・レンジライダーの歌(ジョージ・フレデリック・マッケイ)参考音源
・カウボーイの歌(ジョージ・フレデリック・マッケイ)参考音源
・ソナチネ(ラッセル・ジャコビー)参考音源

特徴
・プレインベンションの位置付けとなる曲が多い
・ソナチネ初心者レベル

Literature Book4

そして最終巻となるレベル4です。

Piano Literature, Book 4: Original Keyboard Classics, Late Intermediate (The Developing Artist)

サンプル楽譜はこちら
(フェイバーピアノアドヴェンチャー公式サイトへ飛びます)

曲目
バロック時代
・ブーレー ホ短調(バッハ)
・小さなプレリュード ハ長調(バッハ)参考音源
・小さなプレリュード ヘ長調(バッハ)参考音源
・ミュゼット ト長調(バッハ)参考音源
・プレリュード ハ長調(バッハ)
・メヌエット ニ短調(ブットシュテット)
・イントラーダ(グラウプナー)参考音源
・プレスト(ペシェッティ)
・フォリア(スカルラッティ)参考音源(アドヴェンチャー公式

古典時代
・ソルフェジエット(バッハ・C・F・E)
・アレグロ イ長調(バッハ・W・F)
・エリーゼのために(ベートーベン)参考音源
・メヌエット ト長調(ベートーベン)
・ソナチネ イ短調(ジリベンダ)
・ソナチネ ト長調(クレメンティ)参考音源
・協奏曲 ハ長調(ハイドン)
・ソナチネ ハ長調(クーラウ)

ロマン時代
・カヌー(ビーチ)
・大雷雨(ブルグミュラー)参考音源
・マズルカ ヘ長調(ショパン)参考音源
・前奏曲 ロ短調(ショパン)参考音源
・プレリュード ホ短調(ショパン)参考音源
・ワルツ イ短調:遺作(ショパン)参考音源
・アダージョ&フリアント(フィビッチ)
・セーラーの歌(グリーグ)
・夜警の歌(グリーグ)
・ミニチュア(グルリット)
・スケルツォ ニ短調(グルリット)
・甘い夢(チャイコフスキー)参考音源

近現代
・ペガサスのライド(ナンシー・フェイバー)参考音源
・冬の絵画(ナンシー・フェイバー)参考音源
・ブロンコビル(ジョージ・フレデリック・マッケイ)参考音源
・遠いシエラ(ジョージ・フレデリック・マッケイ)参考音源
・ベルと踊る(レビコフ)参考音源
・森の中(レビコフ)参考音源
・大きな紫の蝶(ロッシ)参考音源

特徴
・4期に分かれている
・ソナチネ中級レベル
・ショパンやベートーヴェン、グリーグなど有名作曲家に触れられる。

ソナチネシリーズもおすすめ

いや、結構弾けるのよ。
そんな場合にはソナチネシリーズもあります。

こちらも全4冊。
模範演奏CDはありません。
1巻は予備練習方法が紹介されています。

このように
ピアノアドヴェンチャーは
ベーシックシリーズが終わっても、

日本で言う
ソナチネやプレインベンションに
相当するテキストがあり、

ソナタやインベンションに繋げられるようになってます。

指導者向け動画講座

ピアノアドヴェンチャーを使って
・何を教えるのか?
・どの順番で教えるのか?
・どう教えるのか?の方法

ご紹介しています。

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