発表会でもピアノアドベンチャー

発表会の選曲は楽しいものですが、
少々悩ましい時もあります。

例えば、
・弾かせたいけど難しい・・・
・弾かせたいけど、本人が気に入っていない
・弾きたい!と言っていたのにやる気を失ったみたい・・・

なかなか、
「先生の思惑」「生徒さんの気持ち」「実力」
が揃うのは難しいですね。
そこでおすすめなのもピアノアドベンチャーです。

●ピアノアドベンチャーは併用曲が豊富

私が発表会でピアノアドベンチャーを使う理由は、
併用曲が多いからです。

私は普段
ピアノアドベンチャーを使ってレッスンをしているので、
「発表会くらいは違う作曲家・国のものを弾かせたい」と考えています。

実際、他の作曲家や
生徒さんが希望する流行りの曲を弾くこともありますが、
結果的にピアノアドベンチャーの曲を弾くことが多いです。

なぜ、ピアノアドベンチャーになってしまうのか?
それは、私の発表会の選曲基準にあります。

●選曲基準は「余裕」が持てること。

そもそも私の発表会の選曲基準は、

・通常レッスンと並行してできる曲
・1、2週間で譜読みができる曲
・本人、親御さんが納得できる曲
・お客さんが楽しめるか?
などです。

今の子供たちは忙しいですから、
本人の希望がない限りは、
実力レベルの曲にしています。
(ちなみに今年は、事情でピアノがない生徒さんにも出演していただきました。
「ピアノがない!」は後で知りました)

選曲基準の理由は、

「余裕」が生まれる
→自己表現しやすい
→発表会に出たくなる

という好循環を作りやすいからです。

なので一般的なピアノ教室と比べて
曲の難易度は低いと思います。

でも、本人はもちろん
親御さんからクレームは来たことはありません。

そもそもお母さんたちもピアノを挫折した方が多く、

「子供が楽しんでくれたら良い」
という暖かい目で見てくださるからです。

なので「譜読みに負担がない曲」と考えると
「概念」を考慮したピアノアドヴェンチャー
併用曲が負担が少ないです。

同じレベルであれば同じ概念が使われており、
生徒にとっては初見で弾けるものばかり。

練習はレッスンの時だけ
という生徒も少なくありません。

●ピアノアドベンチャーの併用曲って?

ピアノアドベンチャーの併用曲は
100冊を軽く超える量なので、
とても全てはお伝えできないのですが、

例えば、私がよく使うのがディズニーの曲集です。
導入書(はじめてのピアノアドベンチャーブックB相当)〜レベル4まであります。

     

こちらは2021年の発表会プログラムです。

・黄色・・・ピアノアドベンチャーの曲
・緑○・・・連弾
・青○・・・即興、アレンジ付き
今年は特にピアノアドベンチャーが多かったです。

 

●でも、簡単な曲で飽きたらどうするの?

しかし、これでは演奏時間が短かったり、
初見レベルで弾けるので生徒が飽きてしまい
少々物足りないこともあります。

そこで私はアレンジを加えています。
よくするアレンジが

・楽譜通り→2回目は高さや強弱テンポを変えて弾く
・楽譜通り→クエスチョンアンサー(問答奏)→楽譜通り

またほとんど連弾なので
アレンジ部分の伴奏譜はありません。

そんな時は
ピアノアドベンチャーの伴奏を参考にしています。

・Ⅰ – Ⅴ–  Ⅴ– Ⅰ
・Ⅰ – Ⅳ  –  Ⅴ– Ⅰ
・Ⅰ –  ⅵ –  Ⅳ –  Ⅴ7

が私の中の定番です。

私はコードに関しては
基本的なことしか分かりません。

おしゃれな伴奏にしようとすると、
もう少し複雑なコードを使った方が良いとも思いますが、

今の私は、オシャレな伴奏よりも
子供たちが楽しく弾けるか?が大事なので
不勉強のままです。

なので発表会の使用曲は
ほとんどの曲がピアノアドベンチャーですが、

ほとんどの曲が楽譜通りで終わらせず
即興やアレンジを加えています。

おかげでここ最近は
・小さなお子さんがぐずらない
・お友達も聴きにくる
・親戚の方も聴きにくる

など楽しみにして下さっているように感じます。

●発表会開催で意識していること

では、なぜこのような一般的ではない発表会を
目指そうとしたのか?というと、

以前参加していた他の先生との
合同発表会がきっかけです。

その発表会は楽器店主催で、
独自開催できない先生向けの発表会なのですが、

・小さなお子さんが騒いだり、、、
・自分のお子さんの演奏しか興味がなかったり、、、
・出演者も出演が終わったらロビーで遊んだり、、、

集合写真が演奏前だと
出演が終わったら帰ってしまい、
プログラム後半はとても寂しい感じになっていました。

なぜそうなるか?と考えたとき答えは一つ。

聴いていて面白くないからです。

当時、娘が出ていたので主人も聴きに来ていましたが、
音楽に興味がない人にとってはかなり苦痛なようでした。

よく「他の人の演奏も聴きましょう」「静かに聴きましょう」など
聴く側のマナーを求める場面もありますが、

これは、聴衆の問題ではなく、
主催者や指導者の問題だと思います。

楽しければ聴くし帰らないです。
親御さんも他のお子さんの演奏を楽しみにしてくれます。

そのためには演奏者が楽しんでいないと伝わりません。

そして、発表会を継続するためにも
「次も出たい!何か表現したい!」
思ってくれるような働きかけが大事だと思います。

それで行き着いたのがピアノアドベンチャーでした。

もちろん冒頭でお伝えしたように
音楽はピアノアドベンチャーだけではありません。
他にもたくさんあります。

ただ、今の子供たちの生活スタイル、
親御さんの要望を考慮すると

譜読みが楽で、アレンジが素敵な
ピアノアドベンチャーが使いやすいなと感じます。

 

指導者向け

ピアノアドヴェンチャーを使って
・何を教えるのか?
・どの順番で教えるのか?
・どう教えるのか?の方法

ご紹介しています。





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