練習を楽しむには、平行・反行を味わう

ふだん練習しない小3君。

先日ピアノアドヴェンチャー2Aより
「よろこびのうた」  を弾いてもらった。

(全音楽譜出版社HPより引用)

レッスンでは、
リズム、理論、音感の指導をしてるので 
これくらいは初見で弾ける。
(ここでの初見とは、ゆっくりだけど
止まらず間違えず弾くこと)


なんだけど・・・
小3くん。

いつもアタマ使わず、
ガチャガチャの運動感覚で弾くので
よくつっかえる。

男の子あるあるだけど。



でも今日 はめずらしく
「ていねいに弾くと弾ける」を知った。 

しかもちゃんと
この曲の課題の平行・反行
感じながら弾いてる。

先生
先生

へ〜、なんか大人っぽい演奏だったよ!

生徒くん
生徒くん

6度平行好きなんだよね。

先生
先生

いいよね!6度!

平行・反行は弾けるように指導しておく

実はピアノアドヴェンチャーには
平行6度や平行10度、反行が
よく出てくる。

ポリフォニーにつなげるためだ。

なので普段のレッスンでは

・ユニゾンの平行
・平行6度
・平行10度
・反行など

ができるようにしている。

そのための指導目標は

指導目標

・楽譜から見つけられる
 (理論要素)
・耳で聴いて判別できる
 (聴く要素)
・指の組み合わせを想像できて弾ける
(テクニック要素)
この3要素でできることを確認。

そして
・初見できる
・即興できる

など、習ったことを活用しているか?を確認

なのでテキストの曲も
このレベルなら初見で弾けるし、

移動の少ないポリフォニーなら
初見は難しいけど、
1日あればだいたい弾ける。

味わうと、何度も弾きたくなる

そして大事なのが
この平行6度、平行10度の響きが
心地よいと感じる感性

いくらわかって弾けても

この響きを味わってないと
意味がない…

音が読めて弾けただけでは
意味がない…





ポリフォニーにつながる
平行6度、平行10度。

この心地よさを知ってる生徒は
ポリフォニーが大好き。

ポリフォニーを楽しめると
練習も楽しめる。

あちこちからメロディーが聴こえてきて
合唱してる感覚になるから。

ポリフォニーでなくても
メロディーと伴奏の
ハーモニーを味えるから。

すると、合格しても
弾いてる生徒がチラホラいる。

ハーモニーを味わいたくなるのだ。

そのためピアノアドヴェンチャーでは
導入時期から
この平行・反行を学ぶ。



というわけで小3くん。
この日はテキストが5曲進んだ。
移調しても大丈夫。

ハーモニー味わってはいるけど
ますます練習しないと思う。
(このコラムの主張に反するけど)

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