![生徒](https://ozaki-lesson.com/wp-content/uploads/2023/08/Screenshot_20220908_085438.jpg)
ここのタイいつも忘れちゃうの…
![](https://ozaki-lesson.com/wp-content/uploads/2023/08/スクリーンショット-2023-08-27-19.27.31.png)
もちろん、
「タイは音と音を繋ぐ」
は分かってます。
気をつけてもいます。
でも、どうしても忘れる…
どうして、忘れるのでしょうか?
本人にやる気がないのでしょうか?
違います。
それは他のことを考えるのに必死で、
タイのことを覚えておく余裕がないのです。
そしてそもそも、
・忘れる
・覚えておく
・気をつける
が、おかしな話。
音楽をイメージできてれば、
そう弾きたくなるのです。
逆に、
楽譜から音楽をイメージできず
「タイは繋がなきゃ!」
と理論だけで弾くから、
覚えなきゃいけなくなるのです。
ではどうしたら、
音楽をイメージできるのでしょうか?
そこでいくつか弾いて、聴き比べをしました。
①楽譜通りタイをつけた演奏
②タイを省いた演奏
③2小節目を休みにした演奏
④もう一度①の楽譜通りの演奏
それぞれどんなイメージがするか?
を考えてもらいます。
この生徒ちゃんの場合
![先生](https://ozaki-lesson.com/wp-content/uploads/2022/09/Screenshot_20220908_083602.jpg)
①楽譜通りの演奏
![生徒](https://ozaki-lesson.com/wp-content/uploads/2022/09/Screenshot_20220908_085751.jpg)
まあ、普通だよね…
![先生](https://ozaki-lesson.com/wp-content/uploads/2022/09/Screenshot_20220908_083602.jpg)
②タイを省き、2小節目も打鍵した演奏
![生徒](https://ozaki-lesson.com/wp-content/uploads/2022/09/Screenshot_20220908_085751.jpg)
あ、『何かまたある!』って感じがする。
邪魔だ…
![先生](https://ozaki-lesson.com/wp-content/uploads/2022/09/Screenshot_20220908_083602.jpg)
(そうよ!さっき、君はそう弾いてたよ!)
③2小節目を休みにした演奏
![生徒](https://ozaki-lesson.com/wp-content/uploads/2022/09/Screenshot_20220908_085751.jpg)
何か、さみしい…物足りない
![先生](https://ozaki-lesson.com/wp-content/uploads/2022/09/Screenshot_20220908_083602.jpg)
①もう一度楽譜通り
![生徒](https://ozaki-lesson.com/wp-content/uploads/2022/09/Screenshot_20220908_085751.jpg)
やっぱり、これがちょうどいい!
鐘の音が遠くに行った感じがする
![先生](https://ozaki-lesson.com/wp-content/uploads/2022/09/Screenshot_20220908_083602.jpg)
じゃあ、鐘の音が遠くに行ったつもりで弾いてみて!
これでうまく行くことが多いですね。
場合によっては
左手を聴けてないケースもあるので、
その場合は、
左手だけ弾いて右手を歌う。
などのステップを踏むこともあります。
楽譜通りは
2回聴いてもらいました。
でも1回目と2回目の印象は
違ってます。
他の弾き方を聴いて、
比べることで違いを感じたからです。
このように、
楽譜通りの演奏だけだと
違いが分からず、
生徒さんは
タイの演奏効果を実感できません。
ましてや
「タイよ!気をつけて!」だけでも
本当の意味では納得できません。
生徒さんからすれば
「言われなくても、気をつけてるよ!
でも忘れるのよ!」など、
結局冒頭の状態に戻ります。
イメージについては
もしかしたら
![生徒](https://ozaki-lesson.com/wp-content/uploads/2022/09/Screenshot_20220908_085751.jpg)
タイがない方がいい!
という意見も出るかもしれません。
自分なりの考えを持つのは
良いことです。
それを伝えた上で、
でも作曲家は多分、
このイメージを伝えたかったんじゃない?と
作者のイメージを想像するのも楽しいものです。
いずれにしても、
・なぜタイがあるのか?
・タイがあることでどんな音楽になるのかを考え感じる
が大事。
でも生徒さんは
どうしたらタイから音楽を感じられるのか?
は分かりません。
そこは指導が必要だと思います。
でもその一手間を行うだけで、
音楽を深く理解できるので、
覚える必要がなくなります。
何度もできるまで練習しなくても…
記憶力に頼った練習をしなくても…
レッスン内で弾けることも多いです。