好きな曲で復習、予習をすると楽

はじめてのピアノアドヴェンチャー
レッスンブックA
「ミスターマウスのパーティー」。

人気の曲なので
もう一回弾く!
という場面が多い曲です。



そんな時、同じように弾くのもいいけど
指導者としては
「何かを学ばせたい!」と思うもの。

生徒にとっても
ほんの少しの変化要素があると
飽きずに「もう一回弾く!」となります。

何を学ばせるの?

そんな時
「どんな学びをさせるか?」は
・今までの復習
・次の予習

がおすすめ。

例えば
本来この曲は

・ドレミ鍵盤
・4分音符、2分音符のリズム
・234指

の連携を行う曲ですが


今回は今まで学んだ

・p(小さな音)
・ドレミの鍵盤探し
・ドレミでメロディー即興

を使ってアレンジしました。

こんな感じです。

1回目:楽譜通り
2回目:p(小さな音)
エンディング:ドレミを使った即興
(2回目、エンディングがアレンジ部分)


どんなことを養えるのか?(指導のねらい):2回目(p)

2回目:pの場合、
イメージが先行したテクニック練習です。

先生
先生

今度、2回目はpで弾いてみよう!
こんな感じだよ(弾く)

先生
先生

パーティーで何が起こったんだろう…?
夜になって眠くなったのかな?

生徒
生徒

(イラストの)ネコが泣いてるから
パーティーに入れなくて
寂しいのかも…

先生
先生

そっか!
そりゃ悲しいよね…
そんな気持ちで小さな音を弾いてみよう!


表現は
「pだから弾く」ではなく

イメージが先行し
そのイメージを表現するために
pで弾く
のが自然。

すると
頭の中のイメージが音として鳴らされるので
楽しいのです。

どんなことを養えるのか?(指導のねらい):エンディング(ドレミでメロディー即興)

エンディング:ドレミを使ったメロディー即興
の場合、
ドレミ鍵盤の復習です。

でも真の目的は
頭を使わせること

というのも譜読みは
音符からメロディーや指の動きを
次々読み、即時反応します。

でも練習が必要…というのは
読んだ瞬間、反応できないからです。
つまり脳がサボってるのです。

脳がサボって
すぐに弾けないから
練習が必要になるのです。


ちゃんと必要な情報を読み、
指に命令が行けば初見できるので

そもそも何度も
覚えるまで練習する必要はありません。


なので練習習慣のないアメリカメソッドは
即興を行うようになっています。


このように
頭を使わせながら
今回の即興で養われるのは

・弾きながら、次に移動したいドレミ鍵盤を探す

・ドレミを使ったメロディーを考える

・上記を拍に合わせて行う

・様々なメロディーにより、指の動きが養われる

しかもこれらを同時処理するので
脳内はフル回転です。


というわけで今回のアレンジでは

・次のことを考える頭の使い方
・イメージ先行の表現
・様々な指の動き
・ポジション移動

を行いました。

すると次の曲を弾く時、
初見で弾けるくらい楽なのです。

なので「もう一回弾く!」と
何度も弾きたがる曲は
変奏ネタを持っておくのがオススメです。

すると
遊んでいるようで
実は様々なことを身につけるレッスン
ができます。




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