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この曲、いろんな調で移調してみたよ🎵
Mちゃん、
レッスン始まるなり話し始めました。
その時の会話がこちらです。
移調とは、
曲のメロディーを変えずに、違う場所で弾くこと。
レッスンでは「理解しているか?」を確認するために
よく移調しています。
生徒ちゃんは今回の曲を、
私から言われたわけでもなく、
「色々な調で弾いてみた。」
ということでした。
実は、
「移調で弾いてみた」
「全部の調で弾いてみた」
という生徒さんは珍しくありません。
弾けるようになって
同じように弾くのが
物足りなくなるのでしょう。
練習が嫌になる原因の一つは
「飽き」です。
飽きた時に遊べるためにも
普段から「アレンジ」と称して
変奏をしてもらっています。
なので物足りなくなったら
移調する生徒さんは多いです。
Mちゃんも、余裕ができたのか
同じように移調したようです。
今まで習った手法を使って
遊んでみたことも嬉しいのですが
今回は次の言葉が嬉しかったです。
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このね、
Ⅰ →Ⅳの和音に進むのが、
イイな。って思った。
このメロディーはⅣから始まるよね。
いきなり開けた感じで明るくなった?と思ったら
また暗くなって面白かった。
ほう!
ということは、
①「ここイイな」って感じた。
②どうして「イイな」って思ったんだろう?
と曲をよく観察した。
③「いつもは Ⅰ の和音から始まるけど、
今回はⅣからだ!
だから『イイな』って思ったのか!」と解明した
と、単なる感想で終わらせるのではなく
「なぜ惹かれたのか?」を深掘りしたんですね。
このように自分の気づきをきっかけに
自己分析するって、
ピアノだけでなく
何かを学ぶ上でとても大事ですね。
動画の中では、
まだ教えきれてない和音も
「探りながら弾いて来た。」
と話しています。
もちろん知らないことについては
教えた方が早いし、
私もいつもは教えます。
でも、
「自分で探る」って
面白いんですよね。
私も小学生の頃は
移調して遊んでました。
そこで全調の鍵盤感覚や耳を
養えたおかげで
譜読みは楽になったと思います。
これが教えられたのでは
面白さ・楽しさは半減しますし、
理解度も浅いのです。
さらに言葉は続きます。
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色々弾くと、EメジャーとBメジャーが良かった!
と、それぞれの調の響きを感じて
弾いたようです。
そうなんです。
調には、それぞれ色があります。
単に機械的に弾くのではなく
それぞれの色合いを感じるのも
演奏の醍醐味。
すると「練習」というよりも
「音楽してる」の感覚になるので、
楽しいのではないでしょうか。