アラベスクのここ、譜読みどうやるの?

ブルグミュラー 「アラベスク」は、
ピアノ学習者にとって有名な曲ですが、
よくあるつまずきがこれ。

17-19小節目

【譜読み=音符から音楽ルールを読む】
ですが、

よくありがちなのは
音符から「音名」と「音の長さ」だけを読んでいるケース。

これでは譜読みの限界は早く、
記憶力や根性との戦いになります。

それに対しスラスラな譜読みは、
音符を通じて根本的な音楽ルールを読み取ります。

今回の「アラベスク」のこの部分に使われている
音楽ルールは、


・平行6度(6度音程で同じ方向へ進む)

・反行


・イ短調音階

・半音階


・123指だけで弾く平行の動き


・めちゃくちゃ暗い響き(減5度)
・明るい響き(長3度)


などです。

これらを解説した動画はこちらです。


そしてもっと大事なのが、
これらの指の動きのリーダーとなる「音」
メロディーや響きのことです。

いくら音符を読むのが早くても…
いくら理論が分かっても…

脳内でメロディーや響きが
先行して鳴っていないと指はついて来ないです。

特にここの左手が反対方向へ進む時。

ここにつまずく方の多くは、

・「レ#だ」と音名だけ。
・「(レ#とも考えず)この鍵盤だ!」と鍵盤の場所だけ。


など、
見えている情報だけを頼りに弾くことが多いようです。

これは、かなり記憶力を使うので
弾けるまでも大変だし、弾かないと忘れる。
という悪循環。

・なかなか覚えられない…
・たくさん練習したのに弾けない
・昨日弾けるようになったのに弾けなくなってる…

という方をたくさん見かけます。

でもスラスラ弾ける人は、
これを弾く直前の段階で

・次の半音階のメロディー
・めちゃくちゃ暗い響き
が鳴っています。

なので、

・どんな音楽ルールがあるのか?
・この時の響きはどうなってるか?
・この時の指の動きはどうなってるか?


の連携を作るのが大事。

それを可能にするために
曲を通じて様々な音楽概念を身につける指導をしています。

レッスンでは概念(音楽ルール)を教える

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