先日、レベル3の学習内容をリニューアルしました。
リニューアルにあたり、使われてる概念を全曲調べ、英語版ではどう扱われてるのか?
(同じ曲でも日本語版と英語版ではメインとなる学習内容が違うことがあるので)も調べました。
レベル3では、今まで行なってきた3和音(長三和音・短三和音)のまとめでもあるし、主要3和音だけでなく、スケールの目標でもあるダイアトニックも学びます。
同時に転調も大きな課題となってます。
調べたらちゃんと近親調(平行調・属調・下属調・同主調)への転調をそれぞれ学ぶ曲があるんですよね。丁寧だな〜
で、その時の和音進行ですが、「ここから転調しますよ!」とはっきりわかるものもあれば、借用和音を使ったのをきっかけに転調することも多いです。
その中で気になったのが、「p64 チャイコフスキーのテーマ」。
Dメジャーの曲なので、本来Ⅳの和音はG(ソシレ)になりますが、[シ→シ♭]になってて、Gm(ソシ♭レ)のⅳの和音(短三和音)になってます。

実はピアノアドヴェンチャーには、メジャーの曲なのに、一時的にⅳの和音(短三和音)を使う曲がちょいちょい出てきます。
これは準固有和音と言います。
メジャーなのに、一時的にマイナーの音を使う借用和音なんですよね。
(特にⅳ、ⅵが使われる。当たり前か…長調の場合、ⅶ以外のマイナーはこれしかないから)
また余談ですが、実は私、恥ずかしながら「借用和音」を知ったのが卒業してから笑
さらにひどいのが、名前を知ったあとも、
「別にそんなの知らなくても弾けてるし…。」
と思って重要視してなかったんですよね。
でも理論を知らなくても弾けたのは、感覚的に感じる耳があったからだと思います。
でも生徒さんは、その聴く耳がまだ未熟なことが多いので、最近は「借用和音」とは言わなくても「小さな転調」と称して教えてます。(理解できそうな生徒さんには「借用和音」として教えてます)
言葉はどうあれ、やっぱり「転調」はわかってないと、臨時記号に振り回されることが多いからですからね。
何より、なぜその臨時記号が使われるのか?を理解して、転調先の聴き方(トニックとドミナントを転調先に変える)を行うと、その場で弾けることが多いからです。
なので、なぜ臨時記号が使われるか?は理解して弾いてもらってます。
で、話を戻して準固有和音。
これも「なんか難しそうだし、知らなくても弾けるし…♭にするだけでしょ?」と思ってました。
でも、いろいろ調べたら、彩りを変える手法としてブルグミュラーやソナチネなど意外に使われることが多いんですね。
改めて見るとたしかに随所にある・・・
そこでピアノアドヴェンチャーの初見を調べると、やっぱり何度も準固有和音が出る。
しかも、レッスンブックの他の曲にも出る…
ねらって作ってるんだな…ということがわかります。
もちろん、言葉は知らなくても、「なんかココ、暗い?」「影ってる?」などの印象が大事。
なぜ暗い感じがするのか?を考えると「短三和音(マイナーコード)になってるから」。
くらいの知識は教えた方がいいかな…?と思った出来事でした。
ピアノ指導の教科書


