指番号カード作ってみた

ピアノアドヴェンチャー
ライティングブックAの
 「びんのなかみはなあに?」。

「指番号を覚えよう!」が目的の曲だ。

  
めちゃくちゃ楽しいんだけど案外難しく、
楽しさで釣ってできたところで、

「指番号を覚える」というよりも
「指の動きを運動感覚で暗記した」
になることが多い。

もちろんそれはそれでいいんだけど

先生
先生

人気の曲だからもっと活用できたら…

と思ってた。

指番号に関しては、

1、指番号を覚える
2、手を見なくても弾ける
3、音符の動きと連携
(音符が上がる→右側の指を動かす)

までの指導設計はできてるけど

先生
先生

テクニックを養いたい!

テクニックとして養いたいと思った。

テクニックの必要性を感じる

というのも
最近手や指が弱い生徒が多い。

指の弱さはもちろんだけど
指先に重さをかけた時の支えとなる手が弱い。
(ピアノアドヴェンチャーでいう
丸い手が作れない)

指や手が弱い分
逆に腕を使わざるを得ないから、
腕の動きはいい。

腕を振って
その重みを指先で感じながら弾くんだけど

その時の支えとなる手のひらの筋肉が
フニャってしちゃう。

もちろん個人差はあるけど
小1、2さんでも崩れるケースが多い。

かといって
その状態で鍵盤を弾かせるのは
手を痛めそうだし…

そもそもコントロールが効かないので
正しく弾くのも難しい。

というわけでそこで今回の
「びんのなかみはなあに?」で
教材を作ってみた。

教材作りで意識してること

前に書いた通りこの曲は
もともと指番号を覚えるのが目的だけど、

テクニック教材として使ってみようと思う。
(指番号は覚えた生徒用)

もちろんテキスト通りの指番号でもやるけど
何回もやると覚えてしまい
コレも飽きる…

なので変奏用に
いくつかの指番号パターンを作った。



で、この指の順番が大事だと思う。

めちゃくちゃに作ると、
難しくて本来のテクニックに集中できない。

譜読みに気を取られて
テクニックに意識できないのと同じ。
意味がない…

できたとして、
それを活用するのが遠い先だと
その時がんばったことが報われず役立たない。


なのでこうした教材は
・何を身につけさせるか?の目的を持つ
・近い将来、それを活かせる場があるか?

が大事だと思う。

もちろん教材の使用目的は
その時々で変わってもいいと思うし、
変わるものだ。

なので使用するときに
「コレをやることで
生徒は何を獲得するか?」を考える。

じゃないと

生徒
生徒

楽しかった!

と、楽しい思い出が増えただけになりがち。



今回の目的は、丸い手。
手全体で弾くことで
指先に重さが乗る感覚を体験する。

そして、それを使ってテキストの曲を弾くので

1、「びんのなかみはなあに?」の指番号
2、テキスト中の曲の指番号
を参考に作る。

テキストを参考にする

1、「びんのなかみはなあに?」の指番号を見ると、

・ほとんどが5番からスタート
→これは数えなくても「5」を意識させるのか?

・ほとんどが隣の指
→これは発達段階を考慮してだ

・飛ばして1もある
→「1」くらいはできるよね?
の意図だろうか…?

2、テキストの曲も参考。

今までの生徒の様子を見ると
つまづく動きは折り返す動き
(赤マルのように、途中で上下の向きが変わる)

実はこれは予想がつく。

というのも
音符(指)の動きには
1、直線型(一方方向)
2、折り返し型(途中で向きが変わる)
3、N型(ジグザグの動き)など がある。

ある論文の実験結果によると
当然3のN型が一番難しい。
向きが変わる頻度が高いほど難しいのだ。


なので初心者向けの曲は
1直線型メインがおすすめ。

3N型だらけは読めても
スムーズに弾くのが難しい。

ちなみにピアノアドヴェンチャーAだと
・前半は同音や1直線型が多い
・C5スケール以降は2折り返し型も増える

となってるので
弾きやすいのだ。

というわけで
・テクニックを養いつつ
・譜読みにも対応できる

を考慮したのがこちら。

こんなのが4枚。

使用時期にもよるけど

先生
先生

テキストをサクサク進めるのは難しい…
でも楽しんで欲しい!

と、3歳児さんでも使えるよう
簡単なものも作った。

個人的には、

先生
先生

そんな小さなお子さんにテクニックは…

と思うので

その場合は
・ソルフェージュ
・リトミック
をメインに進めるのがオススメ。

でもピアノを弾きたがる生徒さんもいるので
弾く前のウォーミングアップとして使おうと思う。



こうして
・何を身につけさせるか?
・すぐに実践できる場があるか?


なんて考えると
ほんと教材作りって難しいと思う。


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