「次の曲も弾いてきたよ!」
「この曲も弾いてるんだよね。発表会で弾いていい?」
「このメロディー、もう少し綺麗に弾きたい!」
そんな生徒が多い。
正直、指導が至っておらず
ピアノを前向きに取り組めない生徒もいるが
だいたい8割以上は楽しんでるように思う。
そのために行ったのは、
・指導の体系化
・個性を活かす方法
・生徒が主体的になる方法
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《指導の体系化》
・「弾けるようになりたい!」と思っているのに、弾けない…
・練習してるのに弾けない…
そんな生徒を見るのは、とても残念だ。
私自身も昔は、
「とにかく練習すれば弾ける」と思ってた。
なのでコーチングを学んだ。
でも、練習しても弾けない生徒がいる。
その理由を考えたとき、
指導法を体系化する必要があると強く感じた。
練習を求める前に、
私が行うべきことがあるんじゃないかと。
そもそも
・どうしたらピアノが弾けるようになるか?
・そのためにはどうやって指導するか?
がわかってなかった。
なので
学校でも学習指導要領があるように、
ピアノ指導にも体系化が必要だと感じた。
塾も、
この学習指導要領に沿ってカリキュラムが作られる。
するとあらかじめ学ぶことは決まってるので
どうやって指導するか?に注力できる。
ここで初めて、
「生徒さんのニーズに合った指導」ができる。
でもピアノ指導の場合、
こうした体系化が少ないので
ピアノの先生方それぞれが、
試作・失敗・検証・改善など
経験を積み重ねながら作ってる。
というのが現状。
でも指導の体系化は、
ピアノアドヴェンチャーやペースメソッド
のおかげでほぼできた。
それを先生方にお伝えできるレベル
にもなってきた。
もちろん、生徒さんによって違いがあるから、
カスタマイズは必須。
今後も改善しながら、
より良い指導法を探っていく。

(セミナー資料「ピアノの教え方 実践:レベル1「復習」より)
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《個性を活かす方法》
また
「音楽で自己表現してほしい!」
「レッスンを通じて自信をもってほしい!」
とも思っている。
でもその表現方法は生徒ごとに違う。
そこで考えたことは
・生徒さんの興味や関心をどう音楽表現に活かすのか?
・個性をどう発揮するか?
これは、生徒さんの好奇心による部分が大きいので
完成しないものだけど、
だいたいのカテゴリ分けはできてる。
セミナーでもその考え方や方法を伝えている。

(セミナー資料「ピアノの教え方:実践2B ユニット3より)
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ちなみに・・・
「正しく弾く方法」は、
そのうちAIに取って変わられる可能性が高い。
というか、もうすでに教えてくれるし
「どんな練習をすればいいか?」も
応えてくれるまでになってる。
「正しく弾けてるか?どうか?」は
ずいぶん前から
ピアノアドヴェンチャーのアプリでもできる。
なので
「音符の読み方」だけの指導は
今後淘汰される。
(いや、すでにされてる)
でも、
・なぜ弾けないのか?の原因
・生徒さんの興味や個性を演奏に活かす方法
は、AIじゃ難しい。
先生じゃないと無理。
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《生徒が主体的になる方法》
先の2つがあると
とりあえず「楽しいレッスン」はできる。
でも「教室に来れば、先生が楽しいことをしてくれる!」
と受け身のままだと
「レッスン=エンタメ」になる。
もちろん「楽しさ」は大事。
でも「楽しさ」の中にも「学び」がないと
音楽の楽しみを深められない。
結局「できること」が増えないからだ。
では
・どうやったら生徒が音楽を能動的に楽しめるんだろう?
・どうしたらピアノ上達が自分ごとになるんだろう?
つまり
・どうしたら主体的になるか?
と考えると
・何を思考させるか?
・どう思考させるか?
が必要だと思う。
そのためには、
「問い」「疑問」を立てさせるのが大事。

たとえば
・このメロディーを綺麗に弾くには?
・この曲のコードってどうなってる?
・もし、この曲をアレンジするとしたら?
など。
「問い」があるから、
「やってみよう!」と行動につながる。
でも、
最初から自分で問いを立てられる生徒は少ない。
多くの生徒は、
そもそも「問い」や「疑問」を持つ習慣がない。
この「受け身の姿勢」を変えていくには、
「質問」が役立つ。
すると
思考習慣がなかった生徒さんや
思考方法が分からなかった生徒さんは
「ピアノが弾けた!」以上に
前向きになるのがわかる。
「チャレンジしたい!」
「がんばりたい!」と変わる。
すると
「次の曲も弾いてみた!」
「こんな曲弾いてるよ!」
となる。
でもこれができるのは
私が10年以上前にコーチングを学び
この「質問」を感覚的にやってたり、
発達心理学、教育心理学の知識があるからだと思う。
でもこれを伝えられるように
体系化したいと思っている。
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もしこれらが体系化できて、
多くのピアノの先生ができるようになると、
音楽指導の在り方・価値が認められると思う。
すると
・レッスン料の改定
・ピアノ講師の収入増
・専門家によるボランティア演奏問題
・勉強を理由とした退会
も改善されるのでは…?
とも思う。
とまぁ、そんな妄想ばかり抱いたりするが、
地に足つけて地道な作業を
今日もやろうと思う。
まずは先日のセミナーの動画編集だ。

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