挑戦しないのはなぜ?

先日4歳ちゃんが、
とても生き生きとレッスンをしているブログを書きました。

実はこの生徒さん、最初の半年間は
「やりたくない…」と泣き喚き、途中でレッスンを中断したり、
「行きたくない…」とレッスンを休むこともありました。

でも少しずつ、
・挑戦することに楽しさを感じ、
・お家でもよく練習するし、
・教えてないところも弾いているようです。

そもそもなぜ挑戦しないの?

4歳ちゃんは、負けず嫌いです。

負けず嫌いだったら、
・「やりたくない」「行きたくない」って言わないんじゃないの?
・何でも頑張るんじゃないの?
と思われがちですが、そうでもありません。

コーチング的には、このタイプは負けるのが嫌なので、
「ほんの少しやって、できそうにない」と判断したら挑戦しないです。
だって「負けてる自分」に会いたくないから
負けると分かっていることには挑戦しないのです。

なので「できなさそう」と感じた活動をさせようとすると
全力で拒否!!

言葉で伝えるのがまだ未熟なお子さん、
感情をコントロールできないお子さんは、
泣いたり、怒ったり、と大暴れ。笑

でも「ほんの少しやったらできそう」と判断したら頑張れます

しかしこの「少し」ってどれくらいなのか?
それは自己肯定感に比例すると私は考えています。

自己肯定感とは?

自己肯定感とは、文字通り
「ありのままの自分を受け入れる感覚」
「できる自分も、できない自分も素直に受け入れる感覚」のこと。

高い人は、できないことがあっても
「あ、できてない」と事実を認識するだけ。
必要以上に落ち込んだり卑下することもありません。

でも自己肯定感が低いと
「できない自分はダメ。こんなはずじゃない。できなければいけない」と
「できない自分を受け入れらない」状態。

かなり低いと、
これ以上「できない自分」を受け入れられないので、
全く挑戦しないし行動しません。

そこで、かなり自己肯定感が低い場合は、
先生から見て「1回でできる」「確実にできる」ものに
挑戦させるのをオススメします。

でもこれって、
何も成長がないじゃない!と思われます。

はい、技術的な成長はありません。
だって「できること」をやっているのですから。

でもその「1回」もその生徒さんから見れば
小さな壁を感じているのです。

今後のレッスンにおいて、
できないことにたくさん挑戦してもらうには、

この「小さなできた」を積み重ねて
肯定感を上げる必要があります。

もちろんいきなりスムーズなレッスンにはなりませんから
泣いたらなだめたり、
落ち込んだら応援はします。

でも、
その都度レッスンが中断するのはもったいない。

なので
スムーズなレッスンにするには・・・
また学びあるレッスンにするには・・・


最初の段階で
・失敗はダメではない
・「できない」を「できる」にするのがレッスン

そして
・先生は生徒ちゃんの味方
・何なら、生徒ちゃんの気持ちをお母さんに伝えることもやる!

など
良い関係性を築いておくことが大事だと思います。

どうやったら前向きになったのか?

今回の4歳ちゃんも同じでした。
「できること」にしか挑戦しない笑

でも、「もう一回やってみる?」と
「今さっきできたこと」を2回やるように促します。

ここで「やってみる」と言ったらチャンス!

先生
先生

お、チャレンジャーだね。
『2回連続できる』って難しいのよ〜。
できるか分からないけどやってみよう!!

このように
「やろうとした気持ち」に対して褒めます

実はこのセリフにはたくさんの仕掛けがあります。

まずは「お、チャレンジャーだね」

負けず嫌いの人は
「挑戦」「チャレンジする」「勝つ」など
何かに挑むような言葉が好きです。

他にも「勇気あるね〜」「頑張るね〜」
時には大袈裟に「え〜、挑戦するの?!これかなり難しいよ?!」など。
(自分で促しておいて、何なんだ?ですが)

もちろん本人が嫌がっているのに使うと
煽られたと感じ逆効果ですが、

本人が前向きに取り組もうとしているときには、
かなり後押しする言葉になります。

次に「これ難しいのよ〜」

これは「難しいことをやっている」という認識。

負けず嫌いの人は、
・優越感を感じるのが好き
・人よりも優れている状態が好き
です。

優越感というと、
ちょっと上から目線な感じで
あまりイメージがよくありませんね。

でも肯定感が低い時は
まずは「人よりも優れている」で良い気分になってもらい、
(もちろん相手に自慢しないような配慮は必要です)

高まってきたら
その比較対象を「自分」にするようにしています。

このように少しずつ、
・過去の自分
・できるようになった未来の自分
を想像してもらい、

優越感というよりも「達成感を感じたい」に持っていきます。

これにより「負けず嫌い」の特性を活かした成長が見込めます。

そして「できるか分からないけど、やってみよう」

これは保険です。

「失敗しても当然だよ」と言われると、
「まあ、とりあえずやってみるか…」
と挑戦しやすくなりませんか?

逆に「失敗しちゃダメ!」なんて言われると、
緊張し本当に失敗しやすくなります。

「失敗していい」なんて甘いんじゃないの?
と考える方もいるでしょう。

もちろん失敗が許されない場面もありますが、

ピアノだけでなく、
「失敗=ダメ」という考えが、
行動を妨げ、さまざまな可能性をつぶしている
と思います。

現実は、
「何かに挑戦する=たくさん失敗する」です。
1回でできることはありません。

なので、その
・挑戦する=失敗はつきもの
・何事も試行錯誤が大事
・挑戦するだけすごい!
を伝えるために

「できるか分からないけど、やってみよう」
「上手く行くか、実験しよう」
「もし上手くいかなかったら、その時また考えよう」
と伝えています。

ちなみにこれは、
とりあえずやってもらうための「気休め」で言っているのではなく、
本当にそう思って言っています。

なので上手く行かない時は、
本当に考えて次の方法を提案。

すると、負けず嫌いタイプでなくても
肯定感の低い人は「やってみる…」と挑戦します。

といったように、

負けず嫌い4歳ちゃんのレッスンでは

・「できること」に挑戦。
・挑戦したこと自体を褒める。

を伝え続けてきたら持ち前の《負けず嫌い》を発揮し、
挑戦することが楽しく、ちょっとした失敗は恐れなくなりました。

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