ピアノアドヴェンチャー
レベル3の「万里の長城」。
壮大な曲で人気の曲です。

今日の生徒ちゃんは、
ゆっくりだけど丁寧な譜読みだし、
腕の重みなども感じながら
音楽的にも弾けてます。
小さな言葉を拾う

生徒ちゃん!
あとはテンポを速く弾ければ
いいと思うよ!

生徒ちゃんは、
どう弾ければ満足?

テンポを一定にして
壮大な感じにしたい!

ん?
テンポを一定?
できてるんだけどな…
表面的には
弾けてる感じがしましたが、
生徒ちゃん自身は
「テンポの揺れ」
を感じるようです。
生徒ちゃん自身が
「しっくり来てない」
と思ってるからですね。
「自然に弾けてる感覚がない」
ということです。
自然に弾けてない時の脳内って、

速さを同じにしなきゃ!
リズムちゃんとしなきゃ!
など、
いろいろ気をつけて弾いてる状態なので
ストレスなんですよね。
これが続くと
音楽を味わいにくいので
練習が嫌になることが多いです。
そこで
・生徒ちゃんはどう感じながら弾いてるのか?
・何に違和感を感じるのか?
など
を探すためにいろいろやってみました。
違和感の正体を探る
そこで行ったのは
2分音符ビートで
手を鳴らしながら歌う。
歌うとなると
メロディーしか歌えません。
その歌い方から
問題が見つかるかもしれません。
すると生徒ちゃん、
本来は[1拍目・3拍目](青印)のところで
ビートを鳴らすはずが、
3小節目では
[4拍目](赤印)のところで
鳴らしてます。

その結果、
リズムが崩れてました。
生徒ちゃんは
2分音符ビートの場合、

1拍目と3拍目で鳴らす!
と理解もしてるし、
いつもできてる。
でもここは、
なぜか4拍目に鳴らしたくなる。
頭ではわかってるけど
4拍目に気持ちを入れたくなる感覚がある。
だからその感覚に
つられるんですよね。
きっとフレーズの感じ方が
違うんです。
4拍目に気持ちを入れたくなる原因を探る

なぜ、ド[4拍目]で
鳴らしたくなるんだろ?
と楽譜をよく見ると
右手のメロディーは
付点2分音符で3拍伸ばしながら
左手からのメロディーが
スタートしてます。

でも生徒ちゃんは
「この左手は伴奏」
と思ってたようです。
「左手は伴奏」
と思ってしまった原因は
スラーの見落としですね。
ここまでの工程を振り返ると

こんな感じ。
原因がわかったので、
その後は
・メロディーと伴奏の説明をして
・改めて2分音符ビートで弾いてもらったら

一定のテンポになった!
と笑顔が見られました。
弾けない原因って、
表面化してないことも多いし、
生徒さん自身もわかってないです。
(わかってたらレッスンの必要ないですが)
でもこうした
生徒さんの小さな違和感を拾うことで
早期解決することが多いですね。
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