4歳幼児くん。
いつも面白い発想をする。
でも
・言われた通りにはしない
・何度も同じことを繰り返すのがイヤ
・興味がないことはしない
・集中力が続かない
などの傾向がある。
絶えず
なんか、面白いことないかな?
と頭の中では
あちこち遊びに行ってるので、
できるまで何度もピアノ練習!!
なんて通じるわけがない。
なので指導する時は
今日は何を学ばせるか?
を決めて臨む。
(もちろんこのタイプだけでなく全員決めてる)
すると、
計画通りに行かなくても
学ばせたいことはできる。
レッスンの様子
例えば、
今日の4歳くんの目標は、
「4分音符と2分音符が混ざっても
リズムが鳴らせるか?」
本当は
4拍子のリズムパターンを
作らせようとしたけど
それには全く興味を示さず…
その代わりに、
電車つなげてみる!
電車に見立てたリズムカードを
どんどん並べてる。
こちらの狙いとはちょっと違うけど、
なんだか楽しそう。
せっかくだから
幼児くんのアイデアに乗っかってみました。
でも完成した「電車リズム」は
音符の向きがバラバラ…
普通は
向きが違うよ!
って言いがちだけど
ちょっと様子を見ることにしました。
でも実は
これがすごい意味を持ってた!
実際にリズム通りに手を叩いてもらうと、
・一定拍
・音価(音の長さ)もバッチリ
それに加えて
- 玉が下向き → 普通に手を叩く
- 玉が上向き → 頭の上で手を叩く
- 玉が左向き → 身体の左側で手を叩く
って、
身体全体を使って鳴らしてた!
これ、実はすごいスキル。
音符を見る
↓
複数情報(今回は、音価・指番号)を読む
の同時処理する能力が自然と身について、
読譜力に活かせる。
実際、
このあと楽譜を見ながら
弾いてもらったけど、
指への命令がスムーズでした。
おかげで
4分音符と2分音符が混ざっても
リズムが鳴らせるか?
の目標はクリアできたし、
それを使って曲も数曲弾けた。
(あ、お家では練習してもらってないです)
自由な発想を大事にすると・・・
このように
・発想力豊かな生徒さん
・個性的な生徒さん
は、思惑通りに行かないことが多いです。
だからと言って
「楽しい」だけで
学びがないのもどうか?と思う。
ちゃんと学びのある時間にしたい。
そのためには
・何を学ばせるか?
・どうやるか?
の計画を立てておくと
計画通りには行かないことは多くても
目標は果たせることは多い。
もちろん
次から次へ興味が湧いて
もっと横道に外れることもある。
すると
目標も果たせないこともあるけど
そもそもピアノ学習には
何が必要なのか?
が分かってると
少し先の予習もできる。
すると
自由に遊んでるように見えて
学びのあるレッスンになる。
身につけば
素材・手法はなんでもいい。
ちなみに、
4拍子のリズムパターンも
ちゃんと作ってもらった。
発想アイデアに尽きたら
こっちのアイデアに乗ってもらえる。(笑)