【教え方】レベル1テクニック:p26 たのしいマーチ

原曲はグルリット作曲。

ポリフォニーを学ぶはじめての曲として
取り上げられることが多い曲です。

可愛らしい曲で
生徒さんにも人気の曲です。

指の独立(2〜5度)

「指の独立=
他の指の助けを借りずに、特定の指だけを動かす」

と考えられがちですが、

ここでの[指の独立」は、
いろいろな音程でも動かすことができるか?
を養うことです。

今回は「2〜5度」の指の動きを養います。

ポリフォニーで、アンサンブル体験

初めてのポリフォニーです。

一般的に「ポリフォニー=横に読む」
と考えられがちです。

たしかに横に読むのも大事ですが
ポリフォニーでも
縦のハーモニーはあります。

簡単な曲のうちに
「縦も横も読む」
に慣れておくのがおすすめです。



また簡単なうちに
アンサンブル体験をしていくと
今後のポリフォニーへの学習意欲が
強まる
のでおすすめです。

実はピアノアドヴェンチャーの英語版ではポリフォニーの曲は少ないです。
でものちに作られたオーストラリア版/日本語版には掲載されてますし、
他シリーズにもポリフォニーに特化した教本も作られてます。
ポリフォニーを学ぶ重要性を感じてのことだと思います。
なので、指の独立を学ぶ曲ですが、ポリフォニーを学ぶ教材としても扱うのがおすすめです。

目標

2人が歌ってる感覚を味わう

左右の関係性を理解する

4度の動きをスムーズにする。

使用概念

この曲を弾くために必要な概念(音楽ルール)。
未習得概念が多いとスムーズに弾けないので、8割の概念が即興できるくらい習得できてるのをオススメ。

・[音符]高いC5スケール
・2〜5度の音程
・レガート/スラーの切り替え
・f /mf/pの切り替え

指導手順

※自由な発想の生徒さん・主体性のある生徒さんについては、この通りではなく生徒さんの発想に基づいて指導します。

1:曲紹介

目標確認

先生
先生

この曲は
・音程がパッと読めますか?
・その音程をスムーズに弾けますか?
をやる曲だよ

と、この曲を弾く目的や目標を伝える

2:分析

左右の関係性の分析

先生
先生

じつはこの曲、
音数は少ないけど、意外にむずかしい…

先生
先生

そこで、
右手と左手に使われる音符を
調べるよ。

先生
先生

左手は出てくる音が少ないよね。
何の音が出てくるかな?

生徒
生徒

、そして

先生
先生

じゃあ、
左手ドの時は、右手は何の音か?
左手シの時は、右手は何の音か?
を調べるよ。

先生
先生

例えば、
最初の小節だったら、こんな感じ。

先生
先生

左手ドで、右手もドだね

と、生徒さんに調べてもらう。


先生
先生

残りを調べるとこんな感じだね。

左手ドの時 → 右手ド、ミ
左手シ、ソの時 → 右手レ、ファ


3:弾く

両手で弾く準備

先生
先生

じゃあ、今から弾くよ。
でもいきなりは難しいかも…

先生
先生

そんな場合は、
両手で弾く準備をしよう

〈両手で弾く準備〉
1、右手を歌う
2、左手を弾く + 右手を歌う
3、左手を弾く + 右手を歌う + 右手はひざの上で弾く真似
4、両手で弾く



4:アンサンブル体験

ねらい

ポリフォニーとは、
複数のメロディーを同時に演奏する
曲のスタイルです。



ポリフォニーを学ぶねらいは、
バロック時代のものを弾くためではなく、
色々な声部の音を聴くためです。

・聴く耳を育てる
・ポリフォニーを弾きやすくする

そのために
今回のアンサンブル体験を行います。

先生
先生

今度は、2人が歌ってる感じに弾くよ。

先生
先生

その前に、準備練習をするよ

準備練習

〈練習1〉
生徒:右手パートを歌う 
先生:左手パートを歌う+楽譜通りに両手で弾く



〈練習2〉1の逆。  
生徒:左手パートを歌う
先生:右手パートを歌う+楽譜通りに両手で弾く

※ 生徒がつられそうだったら、
・ピアノの左手を大きくする
・先生の右手パートを小さく歌う
これを何回か行い、
先生が手加減しなくても歌えるまで数回行う。


ここでのねらいは「よく聴く」。
「つられそう!」となると、自分のパートの音を一所懸命探ろうとする。
この「探る」が「よく聴く」になる。



〈練習3〉
生徒:右手を弾く+左手パートを歌う
を生徒1人で行う。

左手を歌うのはむずかしいけど、目的は「音を聴く」。

自分の声を聴きながら次の音を想像できれば、ゆっくりで全然OK。

両手で弾く

〈練習4〉
 左手を優先的に聴きながら両手で弾く。
 するとアンサンブル感覚になる。


関連動画

曲はレベル1テクニック p36「2つの小さなマーチ」ですが、
準備練習と同じ内容をレッスンしている様子です。







コメントを残す