ピアノ学習は、曲を使って様々な音楽ルール(概念)を身につけること。
その概念を他の曲に活用しながら進めます。
たくさん弾いて覚えることではありません。
そこでピアノアドヴェンチャーの各曲で
・何を学ぶのか?(概念)
・どうやって身につけるのか?(指導例)
をお伝えします。
学ぶ目的:イメージした音を鳴らすって楽しい!を感じる
・スラスラ弾けてる演奏
・自由な音楽表現
ってどんな感じでしょうか?
間違えずに止まらず弾けた演奏?
恥ずかしながら私は
このアメリカ教材を学んでから
・スラスラ弾ける演奏
・自由な表現
を知りました。
一応音大は出てるので
それなりには弾けるのですが、
・単に間違えずに弾いた演奏
・単に強弱をつけた演奏
とは比べものにならないくらい
音楽を味わう演奏、
自由な表現が楽しい!!
あんなに練習嫌いだった私ですが、

ずっと練習したい!
と思えるほど
音楽の楽しみを知りました。
その一つが
イメージが先行した演奏です。
もちろん
そんなの当たり前よ!
と思われるかもしれません。
でも私のように
音楽を味わうことを知らずに
ピアノ人生を過ごす人もいます。
そんな味わい方があるなんて…

教えて欲しかったな…
と思います。
もちろん感性は
教えるものではありません。
感じるものです
でも

こんな感じ方もあるよ!
と伝えることで
生徒さんの音楽性が広がると思うのです。
そこでオススメなのが
「それを弾いたら どんな音楽になるのか?」
を実感させること。

ヒヨコが歩く?
どんな音がするんだろ?
など、
頭の中にや映像や音楽があるか?
を確認しながら進めます。

目標:拍を感じながら色々な音を鳴らす
今回の曲までには、
・拍を感じる
・色々な音
を学びました。
今回はそれらの連携。
拍に合わせて様々な音を鳴らします。
・それぞれの音(小さな音/大きな音/短い音/長い音)を想像し鳴らせる。
または鳴らそうとしてる。
この曲を弾くために必要な概念(音楽ルール)。
未習得概念が多いとスムーズに弾けないので、
8割は習得できてるといいですね。
※基本編:定番の使い方
発展編:聴く力を深めたり、初見力を養うための指導内容

ピアノには「いろんな音」があったね!

今から音楽に合わせて
「いろんな音」を鳴らすよ!
基本編①:何を聴くのか?の確認
※基本編:定番の使い方

まずは音楽を聴いてみよう!

どんな音を鳴らして!
って言ってる? 歌をよく聴いてね!
このねらいは「音を聴く」。
とはいえ「聴いてね!」と伝えても、
「何を聴くか?」は人それぞれです。
楽器を聴いたり、リズムを聴いたり、音のニュアンスを聴くことも多い。
そこで「歌を聴いてね」と事前に伝えることで
聴きどころが分かり「何をするのか?」が分かりやすいです。
基本編②:歌詞の内容を聴きながら弾く

じゃあ今度はこの音楽に合わせて
いろんな音を鳴らすよ!

歌をよく聴いて
鳴らしてみよう!
発展編①:歌詞以外の音を聴く
※発展編:聴く力を深めたり、初見力を養うための指導内容

じゃあ今度は、
「歌じゃない音」も探してみよう!

例えばこの音。
(シンバルなどの音を聴かせる)

曲のどこに出て来るかな?
耳で探してみよう!

他にはどんな音が聴こえるかな?
耳で探してみよう!
・メインに聴こえる音以外にも意識を向けることで、
さまざまな音があることを発見する。
→「伴奏を聴く」につながる
・意識した音を聴き続けることで
「聴く力」が養われる
→「長い音が鳴り続けるのを聴く」につながる
・聴こえた音を、擬音(ボーン/ジャーン/タラリラ〜/チーンなど)で伝えようとすることで、リズムや音程を聴くことになる