【教え方】:p14 「さぁ ひいてみよう」

ピアノ学習は、曲を使って様々な音楽ルール(概念)を身につけること。
その概念を他の曲に活用しながら進めます。
たくさん弾いて覚えることではありません。

そこでピアノアドヴェンチャーの各曲で
・何を学ぶのか?(概念)
・どうやって身につけるのか?(指導例)

をお伝えします。

学ぶ目的:イメージした音を鳴らすって楽しい!を感じる

・スラスラ弾けてる演奏
・自由な音楽表現

ってどんな感じでしょうか?

間違えずに止まらず弾けた演奏?



恥ずかしながら私は
このアメリカ教材を学んでから
・スラスラ弾ける演奏
・自由な表現

を知りました。



一応音大は出てるので
それなりには弾けるのですが、

・単に間違えずに弾いた演奏
・単に強弱をつけた演奏
とは比べものにならないくらい

音楽を味わう演奏、
自由な表現が楽しい!!


あんなに練習嫌いだった私ですが、

私

ずっと練習したい!

と思えるほど
音楽の楽しみを知りました。



その一つが
イメージが先行した演奏です。

もちろん
そんなの当たり前よ!
と思われるかもしれません。



でも私のように
音楽を味わうことを知らずに
ピアノ人生を過ごす人もいます。


そんな味わい方があるなんて…

私

教えて欲しかったな…

と思います。



もちろん感性は
教えるものではありません。

感じるものです


でも

私

こんな感じ方もあるよ!

と伝えることで
生徒さんの音楽性が広がると思うのです。



そこでオススメなのが
「それを弾いたら どんな音楽になるのか?」
を実感させること。

生徒
生徒

ヒヨコが歩く?
どんな音がするんだろ?

など、

頭の中にや映像や音楽があるか?
を確認しながら進めます。

はじめてのピアノアドヴェンチャー さぁひいてみようレッスンブック写真
Screenshot



目標:拍を感じながら色々な音を鳴らす

今回の曲までには、

・拍を感じる
・色々な音

を学びました。

今回はそれらの連携。
拍に合わせて様々な音を鳴らします。

この段階での目標

・それぞれの音(小さな音/大きな音/短い音/長い音)を想像し鳴らせる。
または鳴らそうとしてる。


使用概念

この曲を弾くために必要な概念(音楽ルール)。
未習得概念が多いとスムーズに弾けないので、
8割は習得できてるといいですね。

指導例

基本編:定番の使い方
発展編:聴く力を深めたり、初見力を養うための指導内容

先生
先生

ピアノには「いろんな音」があったね!

先生
先生

今から音楽に合わせて
「いろんな音」を鳴らすよ!

基本編①:何を聴くのか?の確認

基本編:定番の使い方

先生
先生

まずは音楽を聴いてみよう!

先生
先生

どんな音を鳴らして!
って言ってる? 歌をよく聴いてね!

指導ポイント

このねらいは「音を聴く」。

とはいえ「聴いてね!」と伝えても、
「何を聴くか?」は人それぞれです。

楽器を聴いたり、リズムを聴いたり、音のニュアンスを聴くことも多い。

そこで「歌を聴いてね」と事前に伝えることで
聴きどころが分かり「何をするのか?」が分かりやすいです。


基本編②:歌詞の内容を聴きながら弾く

先生
先生

じゃあ今度はこの音楽に合わせて
いろんな音を鳴らすよ!

先生
先生

歌をよく聴いて
鳴らしてみよう!


発展編①:歌詞以外の音を聴く

発展編:聴く力を深めたり、初見力を養うための指導内容

先生
先生

じゃあ今度は、
「歌じゃない音」も探してみよう!

先生
先生

例えばこの音。
(シンバルなどの音を聴かせる)

先生
先生

曲のどこに出て来るかな?
耳で探してみよう!

先生
先生

他にはどんな音が聴こえるかな?
耳で探してみよう!

指導のねらい

・メインに聴こえる音以外にも意識を向けることで、
 さまざまな音があることを発見する。
「伴奏を聴く」につながる

・意識した音を聴き続けることで
「聴く力」が養われる
「長い音が鳴り続けるのを聴く」につながる

・聴こえた音を、擬音(ボーン/ジャーン/タラリラ〜/チーンなど)で伝えようとすることで、リズムや音程を聴くことになる




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