はじめてのピアノアドヴェンチャーに出てくる
ピアノフレンズ。
そのキャラクターを使う目的と
その方法をご紹介します。
レッスンに安心感を持ってもらう
はじめてのピアノ。
はじめての先生。
はじめてのレッスン。
ワクワク、ドキドキですね。
でも、
たのしみだったけど、
行ってみたら緊張して、

何も話せなかった…

何もできなかった…
そんな生徒さんもいますね。
中には、
泣き出してしまった生徒さんも…
私も、

何もしてないのに…
なんで…?
ということもありました。
もちろん
「たまたま機嫌が悪かった…」
だけかもしれません。
でも、
・知らない場所で緊張した
・知らない先生で不安だった
・大きなもの(ピアノ)に驚いた…
・パパママ、先生が注目してはずかしかった…
など、
何か感じるものが
あったのかもしれません。
せっかくピアノに
興味を持ってくれたんです。

楽しかった!
と思って欲しいですよね。
そこで頼りになるのが
ピアノフレンズ。
ピアノアドヴェンチャーには
6人のピアノフレンズがいます。

(全音楽譜出版社HPより引用)
そのお友だちの力を借りると
スムーズにレッスンが
できることが多いんですよ。
↓全音さんよりキャラクターシートが無料ダウンロードできます。
それは、
「媒介学習」の効果です。
これは心理学用語で、
簡単に言うと
「直接教えるのではなく、
[何か]に間に入ってもらって教える」
という手法です。
今回の場合だと、
直接、先生が指導するのではなく

カルロスが言ってるよ!

ダラスもやるんだって!
など、
キャラクターのセリフなどを
代弁する感じ。
すると

お友だちが言ってるんだ!

ダラスもやってるんだ?!
と安心したり、
みんながやってるならやってみよう!
と前向きになることが多いです。
みなさんもありませんか?
専門家が正しいことを言ってるのは
分かってても、
ちょっと信じがたいとき、

私もやってるよ!
など聞くと、

みんなもやるの?!
じゃあ、自分もやろうかな…
ということが。
なので、
不安そうにしてたり、
はずかしそうにしてたら
キャラクターを活用するのが
おすすめです。
すると
下のようなステップを経て、
1:安心感がある
↓
2:自己開示できる
↓
3:「これやりたい!」が言える
↓
4:主体的な学びや音楽表現しようとする
など、
ピアノスキルを学ぶだけの
レッスンではなく、
自己表現できる生徒さん
に育っていきます。
・キャラクターに仲間意識を持ってもらう
※自由な発想の生徒さん・主体性のある生徒さんについては、この通りではなく生徒さんの発想に基づいて指導します。
私がおすすめする目標はこちらです。
・キャラクターに仲間意識を持ってもらう
では、どうやって
仲間意識を持ってもらうか?
の方法は、
ピアノフレンズの好きなものを知る
各ピアノフレンズのイラストの背景には、
いろいろなものが描かれています。

ダラスだったら、
・ロケット
・虫眼鏡
・地球儀
・ピアノ
など。
これらは
各ピアノフレンズが好きなもの。
それを探すと、

あ、私も好き!
と会話が広がるかもしれません。
それは著者のナンシー先生の
サポート動画が参考になりますので
ぜひご覧ください。
ピアノフレンズの性格を知る
実は私は、
このキャラクターに性格をつけています。
例えばこんな感じです。
・カルロス:頑張り屋さんだけど、怒りっぽい(コントローラー)
・ダラス:探検したり色々調べるのが好きだけど、遅い(アナライザー)
・ケイティ:優しいけど、「できない…」って言ってすぐに泣く(サポーター)
・ミリー、マルタ:お喋り好きで楽しいけど、好きなことがコロコロ変わる(プロモーター)
などです。
ちなみにこれは
コーチングを元に設定しました。
コーチングでは、
人の性格を4種類に分けていて、
その性格に応じた対応
をすることで、
スムーズなコミュニケーション
を計ります。
なので、
どんな人でも、
大体この性格に当てはまるので、

あ、自分と似てるかも…
と気づくと
親近感を持ってくれることが多いです。
とはいえ、
一度に全部のキャラクターを
紹介するのは難しいので、
生徒さんに似たキャラクターから
紹介するようにしています。
もし、
おとなしい生徒さんだったら
ケイティがおすすめです。
こんな感じです。


この女の子、ケイティって言うんだ。
タッカーっていう犬を飼ってるんだって!

とっても優しい女の子だけど、
たまに「私…できない…」って泣くんだよね。

でも少しずつ「やってみる!」って
勇気を出すこともあるよ!
絵本を読むようにテキストを読む
テキストを読む時なども、

(全音楽譜出版社HPより引用)

今日は、ケイティがなんかやってるね。

カルロスと山登りに来たみたい。

あれ?!
きれいな丸い石を見つけたみたいよ!
といった具合に、
本文を読んだりします。
まるで絵本を読んでるみたい。
すると、生徒さんたちは、
ピアノフレンズといっしょに
・ピアノを学んでる感覚
・いっしょに冒険してる感覚
になって
仲間意識が芽生えます。