あんなに弾きたかった曲なのに、
練習してくれない
楽しい曲なのに練習してくれない
それは
練習させることが目的に
なっているからです。
(恥ずかしながらそれは過去の私です…)
でも今は、ほぼ全員が
この曲が弾きたい!
ここを小さく弾きたい!
など「好き」を表現したい気持ちがあって、
そのうちの8割が
小さな音ってどうやるの?
歯切れのいいスタッカートってどうやるの?
など意欲的に練習します。
練習しなきゃ!
という義務よりも
表現したい!
という承認欲求本能が勝るからです。
というように生徒さん全員が
練習を楽しんでいる
わけではありませんが、
レッスンを楽しんでいる
様子はあります。
その「レッスン楽しい!」段階から
「練習が楽しい!」と思えるまでには
いくつかの段階があるので
・どのような段階があるのか?
・どのようなことを心がけているのか?
をおつたえします。
私は元々、
「どうしたらやる気になるか?」
「どうしたら練習するか?」
を模索していました。
そのため、
心理学・コーチングなどを勉強し、
ほとんどの生徒さんが
練習するようになりました。
その状態が
10年ほどは続いていましたが、
「練習自体を楽しんでいるか?」
「音楽を味わえているか?」
を叶えているのは
残念ながら
全員ではありませんでした。
もちろん
「練習する→弾けるようになる→楽しい!」
の工程で楽しんでる人もいます。
そして、弾けると
全員が「嬉しい!」
の気持ちにはなります。
でも「楽しいか?」
と問われると
そうでもない…
じゃあ、
「どうしたら練習を楽しめるか?」
と考えてみました。
音符よりも、音楽を教える
どうしたら練習を楽しめるか?
それは、
・音楽を味わう
・自分の音楽を表現する
つまり
音楽の3大要素:
リズム・メロディー・ハーモニー
を味わえないと、
練習自体を楽しめないように思います。
なので優先すべきことは
練習ではなく…
音符の読み方でもなく…
曲の進度でもなく…
音楽の楽しさを味わうこと。
これを体験してるか?
いないか?は、
今後のピアノ学習の楽しさは
大きく変わります。
とはいえ、
リズム・メロディー・ハーモニーを
味わいながら弾くって、
初心者にとっては難しいもの。
そこで色々試した結果、
楽しむには段階があることが
分かってきました。
楽しむ段階とは?
楽しむ段階はこんな感じ。
①曲が楽しい
②弾けて楽しい
③譜読みが面白い
④表現するのが楽しい
→ここから練習自体が楽しくなる
そしてその段階を踏みやすいのが
ピアノアドヴェンチャーです。
もう少し詳しく話すと
ピアノアドヴェンチャーの様々なジャンルの曲、
豪華なオーケストラ音源によって、音楽の楽しさを体感。
でもここで
曲の楽しさに
任せてはいけません笑
その音楽の楽しさを味わっている間に・・・
教育心理学・発達心理学に基づいた指導で
「弾けて楽しい!」と
音楽と一体になった感覚を
経験させたり
「やればできる!」と
自己肯定感を上げます。
教育心理学(人が学ぶ仕組み)、
発達心理学(人が成長する仕組み)
を考慮しながらの指導だと
つまづきが少ないのです。
でもここでも楽しさを
テキストに任せてはいけません。
「弾けて楽しい!」
を味わっている間に・・・
「譜読みが面白い!」と、
確実な読譜力を身につける
ピアノアドヴェンチャーは
「曲を通じて音楽ルールを教える」
という概念指導です。
一つの概念を学んだら
実力がついているか?
を確認するために
移調・即興・変奏・初見などを行います。
音を読んで
ひたすら練習して覚える方法とは
違います。
ここで確実な読譜力があると
譜読みは物語を読むように
面白いのです。
でも譜読みができるだけでは
音楽を味わえるとは限りません。
「譜読みって面白い!」を
味わっている間に・・・
「自分なりの音楽を演奏するって楽しい!」
「試行錯誤が楽しい!」
「作品作りが楽しい」
など自己表現の方法を学びます。
このレベルから練習は楽しくなります。
「この和音進行が好き」
「この♯がいいよね」
「左手をもっと出した方が好き」
など、
単につらつらと
楽譜通りに弾くのではなく
「これが好き!」を表現しようとするので
楽しいのです。
というように
それぞれの段階に応じて
こんな楽しみもあるよ!
と、色々な楽しみを教えるようにしています。
その時、肝となるのが譜読みです。
曲を通じて音楽ルールを教える
ホント、
昔の私のレッスンはヒドイ物でした。
・音の読み方
・音の長さ
だけを教えて
「あとは練習あるのみ!」
これでは楽しむどころか、
(ごく一部の生徒さんを除いて)
そもそも弾けるようにはならない。
それで
「弾けないのは練習不足だからよ」は
怠慢だったなあと思います。
でも、
・そもそもピアノは、何を教えれば良いのか?
・どうやって教えるのか?
が分からなかったのです・・・
しかし、アメリカ指導法を学び
多くの生徒さんと関わることで
レッスンが変わり
生徒さんに笑顔をもらえることも増えました。
しかも
曲を通じて音楽ルールを教える
という概念指導を熟知していると、
練習量に頼らず弾けることも多く、
練習不足でも音楽を楽しむことはできます。
こうして
「練習しないと楽しめない」ではなく、
練習自体を楽しめる人
が増えるといいな
と思います。
ピアノアドヴェンチャーを使って
・何を教えるのか?
・どの順番で教えるのか?
・どう教えるのか?の方法
ご紹介しています。