弾くためには
「聴く」が大事だけど、
その「聴く」は
奥が深いと思う。
聴く視点がたくさんあるし
その精度も色々だから。
例えば「ドミソの和音」。
もちろん和音としての
かたまりで聴くけど、
・弾くタイミングが揃ってるか?
・音の大きさは?
・メロディーとの調和は?
なども聴いたりする。
他にも
・和音の中でも下の音を聴く(上の音を聴く)
・和音の中での音量バランス
・どんなニュアンスで弾くのか?
・音の終わりはどうなってるか?
とか…
サクッと思いつくだけでも
1つの理論でこれだけある。
なので練習する時は
・もう少し出してみようかな?
・低音出したらどうなるんだ?
など、
・塩をもう少し入れるか?
・やっぱり出汁の味を出した方がいいか?
みたいに色々試す。
奥が深い。
まさに実験。
これが楽しい。
すると
「メチャクチャいい!」
という予想外の音に遭遇する。
もう遊び笑
1日弾いていたいな…
なんて思う。
練習に飽きる…
というのは
「曲に飽きる」というよりも
聴こえ方に飽きるんだと思う。
毎日同じ味付けだから。
そもそも聴いてないと
暗記の時間なので楽しくないだろうな…
ミスも多いし
きっと止まることも多い。
ちなみに
演奏力はこの「聴くスキル」に
比例する気がする。
というのも
こんな視点で聴きながら
テクニック練習するから。
・どう練習すればいいか分からない…
・何を練習すればいいか分からない…
という場合は、
こういった視点で聴くと
未熟さが分かって
練習する箇所がわかる。
なので音が雑な人は
音をほとんど聴いてない。
もちろん、
聴いてるけどテクニック不足で
音として表現できてないこともある。
その場合は
不用意に音を出さない。
なので
何を表現しようとしてるのか?は
不思議と伝わる。
演奏者の脳内にある音楽が
伝わるよね。
自分も気をつけなきゃ!
って思う。