ピアノ練習あるあるの
「覚えるまで何度も練習」。
ほかにも
「努力」とか…
「根性」とか…
「やってれば自然にできる」とか…
もうこれ、
嫌なんですよね…
これによる弊害が多すぎる…
もちろん「努力」「練習」は大事。
でも「努力」の無駄使いが多すぎ。
「練習したけど弾けない…」と
量に見合った成果が得られなくて
どれだけの人が自信をなくしたことか。
もう少し
科学的に練習したいものです。
ある生徒ちゃんも
真面目なんだけど
何でも覚えようとする。
この前は、
課題の番号を覚えてました…
すると、
・すぐに忘れる
一時的に覚えたつもりでも、
すぐに記憶が抜け落ちてしまう。
・思考が止まる
処理しきれずに考えるのをやめてしまい、
「もう無理!」と投げ出したくなる。
・応用がきかなくなる
ただ暗記しただけだと、
少し形が変わると対応できない。
・混乱して焦る
情報が多すぎて、
何を優先すべきか分からなくなる。
・モチベーションが下がる
「こんなに頑張ってるのに覚えられない…」
と自信をなくしてしまう。
となる。
パソコンが
データでいっぱいになって
動きが遅くなるように、
脳も情報を詰め込みすぎると
処理できなくなる。
そもそも
人の記憶には限界があります。
なので大切に使わないと
上のようになる。

そこで
記憶の容量を空ける必要があります。
その代わり
考え方や仕組みを理解すること
が大事。
なんだけど
暗記が必要な時もある。
そこで
情報の重要度を
伝えるようにしました。
例えばこんな感じ。
⚫️ 大ルール(長期記憶)
→ 重要だから覚える(音楽概念など)
⚫️ 小ルール(短期記憶)
→ 今だけ覚える(即興やリトミックのルール)
⚫️ 見たり聴いて行うこと
→ 覚えない(楽譜の音の順番など)
など。
すると
学びがスムーズ。
もちろん
覚えなくてもいいように
・音感
・リズム感
は養っておきます。
でもその音感やリズム感を養う時も
聴こえてくる順番を覚えるのではなく、
感覚の調整が必要。
でも
「覚えなきゃ!」が多いと、
感覚的にできない
↓
感覚を掴むのが鈍くなる
↓
身につかない…
となる。
そこで、

これは覚えなくていい!

これは音をよく聴く!
などが分かると
焦ることも少ないし
適切なことへ意識が向くので
学びがスムーズになりました。
ピアノに限らず勉強でも
つまづく時って
こんな些細なことなんですよね。
ピアノを通じて
「学び方」も学んでほしいな…
と思います。