音符カードって、
1つの音符がポツンと書かれているものが
多いですよね。

そしてこれを「どれだけ早く読めるか」
を行いがちです。
もちろん私もやってました。
でもカードが早く読めても、
楽譜が早く読めて弾ける人は
一部の生徒さん。
なぜなら譜読みって、
● 1つの音符を速く読むのではなく、メロディーとしてかたまりで読む
● 音名だけでなく、〈リズム〉も読む
● ポジション移動には、〈指番号〉も読む
● 〈鍵盤の場所〉の把握も必要
など、
複数の要素を同時処理する必要があります。
しかも拍を感じながら。

なので、音符が読めるようになったら、
複数要素(リズムや指番号など)を
同時に読む練習が必要だと思いました。
ちなみにこれは、
ピアノアドベンチャーの音符カード。

私と同じ考えなのか、
(上段)音名を読む
(中段)指番号を見て弾く(よくある定番ポジションで)
(下段)指番号を見て弾く(定番以外のポジションで)
と、
・メロディーを読む
・ポジションも探す
となっています。
とてもいいな…
と思ったんですよね。
でもちょっと量が物足りない。
(数に限界があるから仕方ないのですが)
暗記力のある生徒さんだったら、

ミの中段はシドレミだった
など、音符を読まずに覚えて弾きそうです。
これでは音符読みの練習にはなりません。
そこで、
・パターン(アメリカメソッドの定番)と組み合わせでもできるか?

・リズムが入っても弾けるか?

を養えるような音符カードを考案しました。
(パターンは論文の実験データを参考に作っているので、難易度順に並べてあります)
もちろん、これが弾けても
音符とリズムが読める程度です。
これに和音などが加わると、
譜読みの難易度は上がりますね。
でも
・短いメロディーが想像できる
・指の動きも読める
・移動もスムーズにできる
すると、譜読みがかなり楽になります。
というわけで、
ピアノアドベンチャーに出てくる音符の順番に分けて、

それぞれ
・音名を読む/弾く
・リズムが加わっても、歌える/弾く
・指番号が加わっても、鍵盤を素早く探し弾く
・パターンが加わっても歌える/弾く
の活動が行えるカードを考案しました。
これにより
複数の要素を同時処理する練習ができます。

実際使ってる様子はこちらです。
私のレッスンでは
この音符読み練習を
毎回のレッスンのルーティーンにしています。
初見することになるので、
練習不足や練習習慣のない生徒さんでも
実りあるレッスンができます。
少し慣れたら
伴奏に合わせると楽しいですよね。
伴奏に合わせると、
・拍感
・拍子感
・和声感
も養えます。
1音1音たどって弾くよりも、
はるかに音楽を味わえる時間となるので、
ルンルンで帰ることが多いですよ。
ピアノ指導の教科書 


