ハーモニーって
音の重なり(和音)のことです。
ハーモニーも色々あるけど、
今回は、
「単旋律だけどハーモニーをどうやって感じるか?」。
曲はピアノアドヴェンチャー
レベル3の「カノン」です。

有名な曲ですよね。
この曲を学ぶねらいは
「カノン進行」です。
C→G→Am→Em→F→C→F→G
の進行。
穏やかに流れる進行が
多くの方に好まれていますね。
生徒くんもこの曲が好きなようです。
なんですが生徒くん。
一応弾けてるけど、せっかくのカノン進行を
味わってない感じがしたんですよね。
そこで
右手の強拍を和音で鳴らすと
どんな和音が似合うか?
を考えてもらいました。
もちろん答えや考え方を
教えた方が早いのですが、
何も知識がない状態で
自分の耳と感性を頼りに
探るのが大事。
だって、
耳で探ること自体が
「ハーモニー」を感じることになるから。
教えると
理論が邪魔をして
感覚を使いにくいことが多いのです。
和音を探る
今回の生徒くんは
コードは知ってるので、
何のコードが使われているか?
ではなく、
そのコードでも
何の転回形が使われているか?
を探ります。
転回形は
・基本形
・第転回形
・第2転回形
の3種類ありますが

同じ音を使ってるのに
形よって聴こえ方が変わります。
不思議ですよね。
でもこの違いを聴き分けられると
読譜においても
確実性が高まります。
「ソドミ」ではなく
「ソドミ〜🎵」と
高い感じで聴こえるので
脳内で歌った瞬間に
ポジションに自然に
おけることが多いのです。
というわけで
生徒くんにも
3種類ある転回形を弾いてためしてもらい、
しっくりくるのを
書き込んでもらいます。
こんな感じになりました。
(画像は私が本記事用に作成したものです)

できる人にとっては
なんてことない作業ですが、
慣れてないとサクッとはできないです。
生徒くんも少々時間がかかりましたが
何とか書き終えました。
和音だけで弾く
そして今度は、
その和音だけを弾きます。
その時に
「和音の移り変わりを聴く」が大事。
これも今まで学んだ
・トニック・ドミナントなどの機能
・転回形を学ぶ時に行った歌
などの土台があるので
これも生徒くんにとっては
さほど難しくありません。
和音を元に、楽譜通りに弾く
そしてその和音の移り変わりを
耳で覚えておき、
その和音を想像しながら
楽譜通りに弾きます。
すると一気に
ハーモニー感のある演奏に!
付き添いで来られてたママも
「感じて弾いてるのがよくわかります!」
とのことでした。
専門家じゃない方が聴いても分かるのは
嬉しいですよね。
聴いてても
ほんと心地いい時間でした。
でも肝心なのは
弾いてる本人が
和音の移ろいを感じて弾くのが
心地よいか?です。
もっとも和音が嫌いな人はいないので
これは心地良いに決まってます。
カノン。
とっても有名な曲ですが
ぜひカノン進行を味わって弾いて欲しいですね。
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