練習のつまらなさって
「違い」を感じないことにある
と思うんですよね。
この「違い」も色々ありますが、
例えば、

さっきよりも上手く行った!
と弾けた・弾けないの違い。

和音が変わった!
と曲の進行の違い。

あ、この音いいな!
と弾き方(テクニック)によって
鳴る音の違いなど。
特に表現するのが好きな生徒さんは、

弾き方(テクニック)を変えると音が変わる!
に面白さを見出しています。
(見出せるように指導してます)
実は今回、
ピアノアドヴェンチャー
レベル1の「時計屋さん」で
・スタッカートがある場合
・スタッカートがない場合
の違いを聴いてもらって
「スタッカートをするとイメージが変わる!」
を体験してもらいました。
(記事最後に動画リンクがあります)

そこで、この記事では、
「表現するのが楽しい!」
と思ってもらうために
私がしていることをお伝えします。
「テクニックは表現のため」を認識する
そもそもテクニックとは、
表現するためのものです。

なので、
例えばスタッカートだったら、
「スタッカートの意味がわかる」などの
理論レベルで終わらせるのはなく、
また今回のユニットで学んだ
「スタッカートの弾き方ができた」の
テクニックレベルで終わらせるのでもなく、
ちゃんと理想の音が鳴ってるか?
を耳で聴くのを目指します。
もちろん、
まだテクニックは未熟なので
「理想の音」は鳴らせないかもしれません。
でも少なくとも、
鳴らした音を「聴く」習慣は
つけておきたいです。
理想の音は事前にインプット
でもその「理想の音」は、
そもそも想像できてないと
「理想の音」は作れません。
カレーを食べたことがない人が
カレーの味を想像するのが難しい
のと同じです。
なので、
「理想の音」を事前に
インプットしておくのがおすすめ。
今回の時計は
ふだん聴いたことがある音なので
確認程度で終わらせました。

音の違いを聴く
モチベーションが持続する時って
「楽しそう!」よりも、

面白い!
と感じてる時です。
楽しい!:一時的な感情のことが多い
面白い!:は内側から湧き起こる感情
なので長続きするんですよね。
では、

どうしたら「面白い!」
と思ってもらえるのか?
それは「違い」の面白さ
を伝えることです。
お料理好きな方は
調味料や素材を変えることで起こる
味の変化を楽しみます。
絵も
色の配合割合、形のバランスなどで起こる
印象の違いを楽しみます。
ピアノ表現も同じ。
弾き方を変えることで起こる
「音の変化」が面白いんですよね。
(創作だったら、
音の組み合わせを変えることで起こる
「曲のイメージの違い」が面白い)
なので、
テクニックを表面的にできたレベルで
終わらせるのではなく、
・音の変化を聴いてるか?
・音が先行し、指が付いていく感覚があるか?
・音の変化に面白さを見出してるか?
を観察しながら指導します。

今回、
この曲を紹介する時のレッスン動画を作成したので
ご興味があればどうぞ!
・時計屋さんや音イメージ
・曲の紹介
・課題目的
・テクニックがない場合との違い
などを伝えています。
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