ポリフォニーを楽しむには「聴く耳」を育てる

生徒
生徒

ポリフォニー好き!

うちの生徒さんは
ポリフォニーが好きな生徒さんが多いです。

なぜなら、
「アンサンブル感覚」
を味わってるから。

右手さんと左手さんが、
一緒に歌ってる感覚を
味わってもらってます。

すると、
全員「これ好き!」となります。
(本当に全員です)


ポリフォニーの楽しさって何?

ポリフォニーとは
日本語だと「多声音楽」。

複数のメロディーを
同時に演奏します。

もともとは教会で歌う
合唱の音楽スタイルでした。

いくつかのパート(声部)に
分かれて歌いますが、
それを1人で演奏します。




たしかに、ちょっと難しいけど、
・色々なメロディーの絡み
・絡みながらでもタテ音程の重なり

など、

色々な音が聴こえてきて
とても楽しいのです。

転調することも多いので、
キュンキュンします🎵




そうした聴き方をしながら
ショパンやベートーヴェンなど
複雑な曲を弾くと、

あちこちから
色々なメロディーが聴こえるので、
弾きやすいし楽しい。




クラシックだけではありません。

ポピュラー音楽でも、
・ドラムの音
・ベースの音
・合いの手のサックス

など

聴き分け(パート分け)
をしながら弾くと、

1人でバンドをやってる感覚
になります。




ポリフォニーを弾くって、
もちろんバッハなどの
バロック時代の曲を弾くためでもあるけど、
それ以降の時代の曲を楽しむためでもある

むしろそっちの方が、
生徒さんにとっては
喜ばれると思います。


ポリフォニーが苦手な原因は?

でも

生徒
生徒

ポリフォニーが苦手…

という方が多いですね。

そんな方の演奏を聴くと、
ただ音をたどって弾いてるだけ。

しかも音を聴いてないのが
ほとんどです。



これでは、
スムーズに弾けないし、
正しく弾けても楽しくない。

まさに「苦行だろうな…」
と思います。




指導者の方でも
ポリフォニー指導に
悩まれてる方は多いですね。

だっていきなり
「バッハのインベンション」
とか難しすぎるから。



そのハードルを下げようと、
何十年も前から
インベンションの前に行う教材が
各社から考案されています。

私も使ってました。




でもそれも、ちゃんと

・どういう構造になってるか?
(メロディーの発展、転調など)
・その聴き方をしてるか?

などの目的を果たしてないと、
音をたどって弾くだけで精一杯。

教材を終えたところで
他の曲へつながらない

と思うんですよね。



とはいえ、
複数の旋律を聴き分けるって、
耳が馴染んでないと難しいもの。

音色の違う複数の楽器の
メロディーを聴き分けるのも
むずかしいのに、

それをピアノで行うって
いきなりは難しいものです。

聴き方を養おう

そこで私は、
簡単な曲の段階から
「複数のメロディーを聴く」を行ってます。


ピアノアドヴェンチャーで言うと、
・レベル1テクニックp21「2羽の小鳥」
・レベル1テクニックp26「楽しいマーチ」
・レベル1テクニックp36「2つの小さなマーチ」
など

レベルが上がってくると、
ポリフォニー以外の曲でも、
ポリフォニー的な聴き方を
しながら弾きます。



例えばアルベルティバスとか。





この伴奏スタイルは
よく出てきますよね。

この左手伴奏パターンも、

・ソプラノ
・テナー
・バス
に分けて聴くと

複数のメロディーが聴こえて楽しいのです。





ブルグミュラーの「アラベスク」も
ここは、複数メロディーになってます。



ここはテクニック的にも
つまづきやすいところですが、

そもそも
聴き方が複数聴けてなくて弾けない…
と、聴き方が原因なこともあります。



ここはまさに、
アラベスクのタイトル通り
「メロディーの絡み」があるところです。

「絡み」を感じて欲しいのに、
・音を辿るだけ
・左手を動かすための練習

で終わるのはもったいないな…と思います。



というように、
「プレインベンション」を行わなくても、
ポリフォニーを学ぶ機会はある
し、

ポリフォニースタイルの曲でなくても、
ポリフォニー的に弾くことで
表現力向上にもなるし、楽しさを味わえます




そんな感じで私は、
簡単な曲の段階から
「複数のメロディーを聴く」を行ってます。

こうして「聴く耳」を育てると、
インベンションなどに進みやすいし、

そもそも「聴き分けられる耳」があれば
インベンションも
たくさん弾かなくていいかな?と思います。

「聴き分ける」の目的は果たしてるので。



というわけで今回の生徒さんは、
ポリフォニーを初めて学ぶレッスンでした。

ピアノアドヴェンチャーレベル1
「2つのパレード」より。
(原曲はテュルク作曲「何ごとも はじめは むずかしい」。
著名先生の楽譜には最初の方で扱われてるようですね。
初めてポリフォニーを学ぶには適してるんだと思います)


レッスンの様子はこちら



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