
黒鍵が苦手なの…

♯、♭が面倒くさい…
の生徒さんは多いですね。
私もそうでした…
黒鍵で弾く音符に印をつけてましたね。
シャープを認識する
↓
鍵盤の場所を覚える
って感じ。
でも、
それだけではスムーズに弾けません。
鍵盤の場所を覚えて弾けるなら、
♯や♭の概念を使わず、
それぞれの鍵盤に名前をつければいいですよね。
例えば、[ドレ]の間だったら「デ」、
[レミ]の間だったら「ル」とか…
でもそうならず[ド♯][レ♯]と
わざわざ♯や♭の記号で表すということは、
やはり意味があるんですよね。
それに#や♭の概念を使うと、
「歪み」の面白さを味わえて面白いんですよ。
半音って何が面白いの?
というのも#は、
元の高さより半音高く「ズレた音」になります。
この「ズレ」「差」が、
「歪み(ゆがみ)」に聴こえて面白いのです。
ちなみにこの動画は
初めて「半音」を学ぶときのレッスンです。
(ピアノアドヴェンチャーレベル1「半音」より)
・「半音=すぐ隣の鍵盤」を知る
・半音の音イメージを想像する
・♯と♭の違いを比べる
などを行なってます。
この生徒さんの場合、
「歪み」によって
「不気味さ」を感じたようです。
他にも半音は、
コミカルさ、切なさ、穏やかさなどの
感情を抱かせます。
そして動画では、

♭で半音下がるはずなのに、
思ったほど下がらなかった…
と、「意外性」を感じてましたが、
これは転調を楽しむ土台につながります。
このように
「半音」がもたらす感情を
キャッチできる感性があると、
今後出てくる♯や♭を味わえるので、
練習も楽しいと思うのです。
半音を聴けると譜読みやスケールに役立つ
また譜読みやスケール習得にも、
この「差 (音程)」を把握するスキルは欠かせません。
スケールは
全音(半音2つ分)と半音でできてますから、
この差を聴き分けられないと
弾くのが非常に困難。
鍵盤の場所だけを覚えるから
なかなか弾けないんですよね。
かろうじてスケールは弾けても
曲に活かせないのです。
でも全音と半音を聴きながら弾くと
指が自然に動くことが多いのです。
なので、♯や♭を学ぶ前に
「半音」の面白さを知るのがオススメです。
・♯や♭のルールを覚えて弾くだけ
・どこの鍵盤を弾くのかを覚えるだけ
これって
ほんとつまんない…
練習時間のほとんどを
暗記の時間で過ごすんじゃないでしょうか…
せっかく音楽を味わうために
ピアノを弾いてるのに
もったいないなぁ…と思います。
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