
和音分析が苦手…
という方は多いですよね。
ピアノの先生でも多いようです。
その原因を考えると、
1、調べる工程が多い
2、活用してる実感がない
かなと思います。
そこで、
・和音分析の手順(初心者向け)
・活用方法
を書いてみました。
和音分析に必要なこと
和音分析をするには、
・調判定
・スケールの知識
・和音の知識
が必要です。
それらがない状態で
和音だけで考えると理解しにくく、
活用が難しいです。
なぜなら、
和音分析の目的は、
・和音の音を想像する
・和音の流れを想像する
だから。
ちゃんと「音」に変換してないと
分析の意味がないからです。

正しく和音分析をしても
和音の役割を感じてないと、
和音の楽しさは味わえないんですよね。
和音を味わうってどういうこと?
和音を味わうとは、
その和音の持つ機能(役割)を感じる
ということです。

聴いて、

Ⅰの和音。Ⅴの和音
と和音記号を当てるのではなく、
和音の持つ役割(機能)を聴くのです。
分析しなくてもスラスラ弾ける人は、
この和音の機能を自然に感じています。
でも、自然に感じられない人も多いです。
自然に感じるまで時間がかかる人もいるでしょう。
そこで役立つのが和音分析です。

これにより、
何度も弾いて音に変換する作業を
省略してくれるのです。
和音分析ってどうやるの?
では実際に和音分析を行ってみましょう。
手順は
1、調を調べる
2、主要3和音を確認する
3、和音分析
の順です。
1:調を調べる
調を調べる理由
調を調べる理由は、
調によって Ⅰ の和音が変わるからです。
いつもドミソが Ⅰ の和音とは限りません。
例えば
ト長調だったらソシレが Ⅰ の和音、
ニ長調だったらレファ#ラが Ⅰ の和音です。

というように、
調によって Ⅰ の和音を構成している音が変わります。
もちろん転調していたら、
また Ⅰ の和音も変わります。
というように、
調がわかってないと
Ⅰ の和音が確定しないんですよね。
なのでまずは、調を調べます。
調の確認方法
調の確認方法は、
レベルによって調べるところが変わってきますが、
まだ単純な曲の場合は、
調号と最後の和音や音を見ます。
2:主要3和音を確認する
和音の確認
調が分かると、
出てくる和音がわかります。
ハ長調だったら、
出てくる和音はこのようになります。

ハ長調のスケールの上に、
3度で音を重ねて
和音に進化させたものですね。
これらを使って、曲が進んでいくよ!
ということです。
簡単な曲は主要3和音でOK
でも全部の和音を確認すると大変なので、
初心者さんの場合は、
まずはよく出てくる和音
Ⅰ、Ⅳ、Ⅴ(Ⅴ7)を確認しておくといいですね。
となると使われる和音はこれです。

ちなみに実際のレッスンではこんな感じの手書きで
楽譜にメモをしています。

3:和音分析
調べる音符は伴奏を優先
ここでやっと和音分析です。
これらの和音がどこにあるか?を調べます。
今回分析する曲はバイエル46番です。

早速、1小節目を見てみましょう。
右手:ドレミファソファミレ
左手:ドソミソのアルベルティバス
という伴奏スタイルが使われています。
このように、
左右どちらにも音符がある場合は、
伴奏となる方を優先して調べていきます。
伴奏が和音を担っていることが多いからです。
伴奏とはメロディーを支える方なので、
今回は左手と言うことになります。
その和音の支えの上にメロディーが乗っかる
の仕組みになっています。
なので、
まずは左手の和音を中心に調べていきます。
和音分析は基本形で考えよう
この時、
このドとミとソを基本形に並べ替える必要があります。
基本形とは、
スケールの上に隙間なく
3度で重なってる形のものです。

曲の中には、弾きやすさから、
転回形が使われることも多いです。
でも、理論を考えるときは
基本形で考えると間違えにくいです。
バラバラになった和音を基本形に戻すのは難しい
とはいえ、この基本形への並べ替えが
意外に難しいんですよね。
なので、
基本形に並べ変えてどれか?を考えるよりも、
先ほど調べた主要3和音を元に見ていくといいです。

例えば今回の場合、
1小節目はドソミソです。

この左手ドソミソは
よく出る和音の中でどれかな?
を考えます。
ドミソだから Ⅰ の和音ですね。
すると安定した感じがする。
という音楽がここに書かれています。
次の小節も同じドソミソだから
Ⅰ の和音ですね。

そして3小節目はシソレソです。
ドミソはないですね。
ファラドも、
1つも当てはまるものがない。
となるソシレか?
と見ていくと、
これはきれいに当てはまります。
なのでここはⅤの和音
ってことがわかります。
少し不安定な響きがあるって言うことです。

そして次の小節の4小節目も
1、2小節と同じ同じドソミソなので、
Ⅰ の和音ということがわかります。

不安定になったけど、
ここでまた落ち着くんですね。
という感じで、この曲を調べていくと
このような分析になります。

全部 Ⅰ とⅤ の和音です。
つまり、「落ち着く」「緊張」だけが出る音楽ということです。
分析結果を使おう
和音で弾こう
さあ、これで分析ができました。
この図で言うと、
理論(仕組み)がわかった。という段階。

大事なのはこれからです。
この分析結果を感じながら弾きます。
この音を想像する。の段階ですね。

とはいえ、
この楽譜のままだと左手伴奏がバラバラなので、
和音を感じにくいです。
なので、
和音の音が想像できない…
という場合は、一旦和音で弾きます。
和音で弾くメリットは、
・和音を耳で確認する
・手の形、指の組み合わせ
がわかるからです。
聴き方が大事
聴き方も、
1、和音が変わってるのを聴く
2、役割を感じながら聴く
など少しずつ、聴き方を進化するのもおすすめです。
そして、楽譜通りに弾きますが、
和音の移り変わりを感じながら弾きます。
その時、
「 Ⅰ の和音だから!」
など理論を考えるのではなく、
「 Ⅰ の和音の終わった感じ」などの
機能(役割)を想像しながら弾きます。

するとスムーズに弾きやすいし、
演奏も自然になります。
というわけで、ここまで
・和音分析の工程
・和音を感じるためのコツ
などをお伝えしました。
何かのお役に立てばうれしいです。
詳しくは
こちらの動画をどうぞ
ピアノ指導の教科書

