もうすぐ発表会です。
いつも発表会では
自分で選曲した生徒さん以外は
あまり背伸びさせず
こだわりを持った表現を目指しています。
(とはいえ、
テクニック不足で限度はあるけど・・・)
というのも
発表会を楽しめるか?
練習を楽しめるか?
を考えると
「こだわり」が大きな要素だと思う。
いくら上手な演奏でも、
自分のこだわりがないと
発表会は試験の時間になる。
一方、こだわりがあると
作品発表の時間になる。
でもこだわりのある演奏を
目指そうとすると
細部にこだわる必要があります。
それが譜読みで精一杯だと
余裕がなく
細部にこだわれない・・・
というわけで本人の希望がなければ
・譜読みには余裕のある曲
・こだわりが発揮できる曲
にしてます。
なので演奏はつたくても
ココはこう弾きたい!
とこだわりを持った演奏にはしたい。
こだわった演奏をしようとすると
何度も動画を撮って
微調整をし始める。
練習というよりも
作品作り。
ココはどんどん虹がかかるから
クレシェンド!
ココからだんだん小さくして、
魚が遠くに行ったみたいにする!
ココふくろうが鳴いてる声!
なんて言いながら練習してる
この作品作りが楽しいよね。
まるで
洋服のコーディネート考えるみたい。
ちなみに生徒ちゃんは
「ココはクレシェンド!」
とか言ってるけど
もうすでに
虹の音イメージはあるから、
「クレシェンド!」
って思わなくても
自然にクレシェンドになる。
コンクールとか聴いても思うけど
あ、クレッシェンドにしなきゃ!
と思いながら弾くのと、
虹!
などイメージがあって
自然に表現するのとでは
伝わるものがちがう。
そのこだわりを「イイね!」
と言ってもらえた時には
先生から「上手ね!」
と言われるよりもうれしい!!
だって自分の個性を
認めてもらえたことになるので
自信になる。
洋服のコーディネートで
自分が気に入ったところを
「イイね!」
なんて褒められたら嬉しいし、
料理でこだわった調味料を使って
「なんか、いつもと味が違う」
なんて
気づいてくれたら嬉しいのと同じ。
なのでつたない演奏でも
イメージを音として表現できるような演奏を
目指させたい。
やっぱり自分が「いい音楽!」
って感動してないと
聴いてる人はつまんないから。
せっかく弾いてるのに
「早く終わらないかな…」
と思われるのは避けたい・・・
というわけで
こだわりを表現しようと
がんばってます。
もう作品作りが楽しすぎる!!