原曲はグルリット作曲。
ポリフォニーを学ぶはじめての曲として
取り上げられることが多い曲です。
可愛らしい曲で
生徒さんにも人気の曲です。

指の独立(2〜5度)
「指の独立=
他の指の助けを借りずに、特定の指だけを動かす」
と考えられがちですが、
ここでの[指の独立」は、
いろいろな音程でも動かすことができるか?
を養うことです。
今回は「2〜5度」の指の動きを養います。
ポリフォニーで、アンサンブル体験
初めてのポリフォニーです。
一般的に「ポリフォニー=横に読む」
と考えられがちです。
たしかに横に読むのも大事ですが
ポリフォニーでも
縦のハーモニーはあります。
簡単な曲のうちに
「縦も横も読む」
に慣れておくのがおすすめです。
また簡単なうちに
アンサンブル体験をしていくと
今後のポリフォニーへの学習意欲が
強まるのでおすすめです。
実はピアノアドヴェンチャーの英語版ではポリフォニーの曲は少ないです。
でものちに作られたオーストラリア版/日本語版には掲載されてますし、
他シリーズにもポリフォニーに特化した教本も作られてます。
ポリフォニーを学ぶ重要性を感じてのことだと思います。
なので、指の独立を学ぶ曲ですが、ポリフォニーを学ぶ教材としても扱うのがおすすめです。
2人が歌ってる感覚を味わう
左右の関係性を理解する
4度の動きをスムーズにする。
この曲を弾くために必要な概念(音楽ルール)。
未習得概念が多いとスムーズに弾けないので、8割の概念が即興できるくらい習得できてるのをオススメ。
・[音符]高いC5スケール
・2〜5度の音程
・レガート/スラーの切り替え
・f /mf/pの切り替え
※自由な発想の生徒さん・主体性のある生徒さんについては、この通りではなく生徒さんの発想に基づいて指導します。
1:曲紹介
目標確認

この曲は
・音程がパッと読めますか?
・その音程をスムーズに弾けますか?
をやる曲だよ
と、この曲を弾く目的や目標を伝える
2:分析
左右の関係性の分析

じつはこの曲、
音数は少ないけど、意外にむずかしい…

そこで、
右手と左手に使われる音符を
調べるよ。

左手は出てくる音が少ないよね。
何の音が出てくるかな?

ドとシ、そしてソ

じゃあ、
左手ドの時は、右手は何の音か?
左手シの時は、右手は何の音か?
を調べるよ。

例えば、
最初の小節だったら、こんな感じ。


左手ドで、右手もドだね
と、生徒さんに調べてもらう。

残りを調べるとこんな感じだね。

左手ドの時 → 右手ド、ミ
左手シ、ソの時 → 右手レ、ファ
3:弾く
両手で弾く準備

じゃあ、今から弾くよ。
でもいきなりは難しいかも…

そんな場合は、
両手で弾く準備をしよう
〈両手で弾く準備〉
1、右手を歌う
2、左手を弾く + 右手を歌う
3、左手を弾く + 右手を歌う + 右手はひざの上で弾く真似
4、両手で弾く
4:アンサンブル体験
ねらい
ポリフォニーとは、
複数のメロディーを同時に演奏する
曲のスタイルです。
ポリフォニーを学ぶねらいは、
バロック時代のものを弾くためではなく、
色々な声部の音を聴くためです。
・聴く耳を育てる
・ポリフォニーを弾きやすくする
そのために
今回のアンサンブル体験を行います。

今度は、2人が歌ってる感じに弾くよ。

その前に、準備練習をするよ
準備練習
〈練習1〉
生徒:右手パートを歌う
先生:左手パートを歌う+楽譜通りに両手で弾く
〈練習2〉1の逆。
生徒:左手パートを歌う
先生:右手パートを歌う+楽譜通りに両手で弾く
※ 生徒がつられそうだったら、
・ピアノの左手を大きくする
・先生の右手パートを小さく歌う
これを何回か行い、
先生が手加減しなくても歌えるまで数回行う。
ここでのねらいは「よく聴く」。
「つられそう!」となると、自分のパートの音を一所懸命探ろうとする。
この「探る」が「よく聴く」になる。
〈練習3〉
生徒:右手を弾く+左手パートを歌う
を生徒1人で行う。
左手を歌うのはむずかしいけど、目的は「音を聴く」。
自分の声を聴きながら次の音を想像できれば、ゆっくりで全然OK。
両手で弾く
〈練習4〉
左手を優先的に聴きながら両手で弾く。
するとアンサンブル感覚になる。
曲はレベル1テクニック p36「2つの小さなマーチ」ですが、
準備練習と同じ内容をレッスンしている様子です。
ピアノ指導の教科書



