今日は大人生徒さんのレッスン。
小さいお子さんが2人いて、
なおかつお仕事もされながら通ってくださってます。
なので、課題の曲は少なめ。
テクニック練習もレッスン内で行ってます。
そんなスタイルのレッスンですが今日はこの曲。
ピアノアドヴェンチャー大人版の「ダニーボーイ」です。
ここでは「4度の音程」を学びます。
その生徒さんにとって4度の理論は難しくなく、
楽譜通りに弾くことも問題がありませんでした。
でも生徒さん
一応弾けてるけど、
何かイマイチなんですよね…
「一応弾けてるけど、何かイマイチ…」のご感想。
たしかに、楽譜どおりには弾けてるし
表現しようとしてる。
もともとその生徒さんは
「人前で弾いても恥ずかしくないレベルにはなりたい!」
のご希望なので、
最低限の音楽的な演奏を
毎回の仕上がりにしています。
でもどこをどうしたら
「イイ感じ」になるのか?
が分からないんですよね。
でもこのように
「淡々と弾いてしまってる…
音楽になってない…」に気づく。
ということは、
自分の音を客観的に聴いてる証拠。
自分の音のニュアンスを聴きながら弾いた練習は
上手になります。
「あ、今の音イマイチだな…」と思うと、
いい音を目指して弾き方を工夫し始めるから。
どうしたら音楽的になるの?
じゃあ、どうしたら音楽的な演奏になるのか?
そこでいくつかの感動ポイントをご紹介しました。
その一つが
ここのCコード(右手:ミ、左手ソド)の和音。
この和音をハモらせて鳴らすと、
とてもいい響きがします。
でも普通は
「右手はミ、左手はソド!」
と思いながら弾きますよね。
その生徒さんもそうでした。
もちろん「間違えずに弾けた!」もいいけど、
その生徒さんにとっては
淡々な演奏になる
↓
飽きる
↓
練習が面白くない
となる。
「曲に飽きる」というより、
「自分の淡々な演奏」に飽きるんですよね。
なのでこうした
小さな感動ポイントをたくさん知って、
楽しんで欲しいです。
特に、ピアノの醍醐味「和音を味わう」は、
ぜひやっていただきたい!!
というわけで、
Cコードのハモリを聴いてもらいました。
今回もお手本を弾くと、
おお!いいですね!
「おお!いいですね!」
とプチ感動されたので、
そんな音が鳴らせる方法を指導。
どんなテクニックを使うの?
(ちょっと言葉では難しい話になります)
ここはいつもレッスン始めに行ってる
ウォーミングアップのテクニックが使えます。
手を置く
↓
一旦手首を上げる
↓
腕の重みを感じながら落下させる
↓
バランスの取れた指の形で支える
の基本的な弾き方。
ふだん使ってるテキストの
ピアノアドヴェンチャーの言葉でいうと
・腕の重み
・丸い手
・しっかりとした指先
これらを同時に行う弾き方です。
(ほんと、この本のおかげでテクニック指導が楽になりました)
ピアノアドヴェンチャー導入書 テクニック&パフォーマンス
(全音楽譜出版社HPより引用)
今回の生徒さんは、
そのテクニックには慣れてきたので、
何度か試すと「ボーン🎵」と
いい感じのハモリになりました。
部屋中に音が響き、
音に包まれてる感じがします。
生徒さんも
おお!
とプチ感動。
この感じがたまらないですね。
だから和音好きな人が多いです。
もちろん身体の使い方だけでは
きれいに弾けません。
どんな音を鳴らすのか?
の音のイメージが大事。
なのでさっき私が弾いた音を
イメージをしながら弾くと、
まさに「歌うように弾く」感覚になります。
「歌わせる」というよりも、
歌った通りに指がついてくる感覚。
自由に弾いてる感覚になります。
曲の難易度は関係ありません。
むしろ簡単なうちに
この感覚を身につけておきたいもの。
今回たかだか1つの和音でしたが、
和音は他にもたくさんあります。
今回の
・ハーモニーを感じる
・ボーン🎵と鳴るテクニックを練習する
この方法を、
他の和音で試すとピアノの醍醐味を味わえます。
たくさんの感動ポイントを知って
味わいながら弾いて欲しいですね。