譜読み指導で終わらせないレッスンの組み立て

先生
先生

付点2分音符が、いつも3拍伸ばせない…

先生
先生

何度言っても直らない…

先生
先生

いつも運指が守れない…

など、いつも同じことを
指導する場合があります。


また、、、

先生
先生

テキストの進みが
だんだん遅くなった…

のケースもあります。



すると、
表現指導までできないケースもありますね。

結局、譜読み指導で終わってしまった…
ということも。

これでは、
・リズムの躍動を感じる
・旋律の美しさを感じる
・音の重なりを感じる

など、「音楽の楽しさ」を
味わいにくいです。



生徒さんにとっても、
・ひたすら「音符を読む練習」
・「正しく弾くための苦行」になりがち。

これでは面白くないし、

生徒
生徒

何のためにピアノをやってるんだろう…

と意欲も下がります。



なぜ、
「いつも同じことを指摘するレッスン」
になってしまうのでしょうか?

それは「基礎」が身についてないからです。

ピアノの基礎とは?

ピアノの「基礎」とは?

これは考え方やレベルによって違う
と思うのですが、

リズムや音感、テクニックなど、
すべての曲に必要な土台となる内容
と考えます。



例えば、
いつも付点2分音符が3拍伸ばせないケースだったら、

先生
先生

付点2分音符だよ!
3拍伸ばしてね!
気をつけて!

と指示するだけでは弾けません。

というのも弾けない原因は

・拍感がない

・拍子感がない

・3拍数えてるつもり

・聴いた感覚だけで弾いてる

・123と拍数を数えると音を間違えるから、音名を歌ってしまう
(理想は、3拍を感じながら音名を歌う)

・休符やタイになると分からなくなる。または何かの誤解がある(休符は拍に含めないなど)

・左手と一緒に弾くとわからなくなる

などなどたくさんあります。



指導してても、

私

何が原因か?

はわからないこともあるので、
専門家ではない生徒さんは
分かるわけないですよね。

ましてや
「どうやったら弾けるか?」
もわかるはずありません。

その根本的解決を行わず、

先生
先生

気をつけたら弾けるね!

で終わらせると、

生徒さんにとっては、
気をつけることが多くなって
弾くのが大変になる
のです。



なので
気をつけなくても弾けるように指導します。

今回の場合だったら、

先生
先生

付点2分音符は3拍伸ばす!

と説明で終わらせず、

・拍を感じて3拍のばせる
・他リズムが加わってもできる
・音符や指番号などが加わってもできる


など応用できるか?をためします。

そして最終的には
曲で実践できるまで指導します。

レッスンの組み立て方

そこでおすすめな指導方法が、

〈基礎指導〉
基礎→初見できるまでの指導

〈曲指導〉
初見力を使って曲を弾き、個性を発揮する指導

と2つのパートに分ける方法です。

レッスンの始まりは
基礎指導でスタートし、

レッスン終わりは、
自分らしさを表現して
お帰りいただきます。


すると、
・初見力が身につく
・自分らしさ(個性)を発揮できる
・練習不足でも有意義な時間が過ごせる

などメリットが大きいのです。


基礎指導

基礎指導では、
・歌
・リズム
・聴く
・理論
・音符
・テクニック
など

曲を弾くための内容を
それぞれのカテゴリーに分けて
指導します。



というのも、
「曲を弾く=複数内容を同時に行う」
だからです。

なので
それぞれの内容が
できるようにしておきます。



スポーツ選手が筋トレを行う感じですね。

種目は違っても
・体力
・持久力
・瞬発力
などはどの競技にも必要です。

試合だけ行ってても強くなりません。



ピアノ演奏も同じです。

曲だけを弾いていても
弾けるようになるのは難しいです。

なので
まずはカテゴリーを分けて行い、

初見や即興でも弾けるように
身につけておきます。

しかしこれらは、1回行っただけでは
身につけるのが難しい内容。

なので、
1つの内容を数週間〜数ヶ月など
中長期的にわたって身につけます。

毎回のレッスンの
はじめにルーティンとして行うと
いいですね。

そして
・他の内容
・他カテゴリー
と組み合わせてもできるか?

を確認しながら、
少しずつ応用させていきます。

(一例です)



例えば、
はじめてのピアノアドヴェンチャーA の
p14「さあ、ひいてみよう」では、

・拍を感じる
・ p / f で弾く

を同時に行うことになってます。



でもテキストを弾いてるだけでは
自然に身につくわけではありません。

例えばこれは
左右の手を区別して弾く練習です。

左右の手の練習(インスタグラムが開きます)

この場合は、私と連弾なので
・拍を感じながら
・左右の手を認識し、
・黒鍵を弾く

を行うことになります。

といった具合に、
今まで習ったことや他カテゴリと
組み合わせてもできるか?

をためします。

そして初見や即興を行うことで
これらを活用できるか?を確認。

指導の順番は、
・生徒さんのレベル
・習得状況
・生徒さんの得て不得手
によって加減しながら進めますが、

基本的にはテキストに出てくる順番がおすすめです。



ちなみにこの考え方は、
ピアノアドヴェンチャーでなくても使えます。

なのでお使いのメソッドでは
・何の学習内容が
・どんな順番で出るか?

を調べておきます。

曲指導

曲指導は、
よくある一般的な指導です。

・曲の構成を調べる
・弾く
・表現
といった具合ですね。

「表現」というと、
一般的には「音楽表現」を指しますが、

この場合の「表現」とは、
自己表現のことです。



もちろん
「音楽を表現する楽しさ」を伝えていくのが
指導だとも思いますが、

音楽の楽しさってそれだけではありません。



ピアノアドヴェンチャーを使い始めてからは
創作を好む生徒さんが多いことに気づきました。

過去にも
「表現を矯正されるのが嫌だった…」
「楽譜通りに弾くのがつらかった…」

というお話も聞きます。

そこが
ピアノレッスンを辞める
大きな原因だとも思います。



なので、その生徒さんが好む方法で、
何かしらの「自己表現」を行います。

創作を好む生徒さんは
そこで学んだ知識・テクニックを使って
「創作」や「即興」を行います。

これにより、
音楽を使って自分らしさを発揮できます。



でも
・理論がわかってない
・音が聴けてない
・自由に指が動かない

などに大きな苦労をしていると、

冒頭の
・音符を読む練習
・正しく弾くための練習

だけで終わってしまい、
自己表現まで至らないことが多いです。

なので、
レッスンの最初に基礎指導を行います。


もちろん、
基礎指導に時間がかかってしまうケースもあります。

でも
「基礎に時間がかかる=基礎ができてない」
ということ。

その状態で曲を弾いても
スムーズには弾けないので、

・次週に持ち越す
・困ってるところだけを取り急ぎ指導
などをします。

基礎力/応用力があると、生徒が「自走」し始める

こうして、基礎指導しながら進めると、

生徒
生徒

次の曲も弾いてみた!

生徒
生徒

今弾いてる曲を、アレンジしてみた!

生徒
生徒

テキストは弾いてないけど、
こんな感じで遊んでみた

となります。



これ、偶然ではなく当然なんですよね。

・曲が楽しい!
・初見力があるからすぐに弾ける
・自分らしくいられる


すると、
だいたいの生徒さんが
いろんな遊び方/楽しみ方を見出してきます。

それは、
こうなるように指導設計しているからです。

もちろん、
こんな面倒なことをしなくても
好きな曲だったらモチベーションも上がります。

でも基礎がないと弾けないので
結局生徒さんにとっては、

生徒
生徒

好きな曲だけど、弾けなかった…

となってしまいます。

それは避けたいな…
と思うんですよね。

このように
生徒主体レッスンにするには、

「曲が楽しければ弾くでしょ…?」
と自然に任せるのではなく、

「弾きたい!」と思ったときに、
それを実現できる基礎力

が備わっている状態を作っておく。

そのために
レッスン設計をするのがおすすめです。

「練習の積み上げ」って、
単に練習回数を積み上げるのではなく、

「できること」を
先生が積み上げて行きます。








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