はじめてのピアノアドヴェンチャーで
大人気のの曲です。
思わず体も動くし、
何度も聞きたくなりますね。
そんな人気の曲は、
毎回のレッスンの定番
にするのがオススメです。
でも毎回同じでは面白くない…
生徒さんも飽きてしまいますね。
そこで生徒さんの力量に応じて
少しずつ方法を変えると
飽きずにやってくれます。
体験レッスンで使うと
とても喜んでもらえますよ。
リズムの躍動感
を感じる土台が 拍感
音楽の楽しさの一つが、
リズムに乗ること。
アイドルのコンサートなどで
ノリノリで踊ったり、

せーの!
など 、
みんなと一緒に動作をするって
「音楽ができる・できない」
関係なく楽しいですよね。
そんなリズムの土台
となるのが「拍
」。
拍を感じないことには
リズムの楽しみは得られないです。
正しいリズム の演奏の土台も 拍感
また、ユニット5では
4分音符などのリズムを学びますが、
拍が整ってない状態で
[4分音符=1拍][2分音符=2拍]
を覚えても、
ノリよく弾けなかったり…
テンポキープができなかったり…
自然な演奏が難しいですね。
なのでリズムや音符を学ぶ前に、
まずは「拍」を感じるのが重要です。

目標:音源がなくても一定拍で弾ける
・音源がなくても 一定拍で弾ける
・リズムや強弱などの 変化要素が加わっても 一定拍で弾ける。
1:準備練習

今から 音楽に合わせて 手を鳴らしま〜す。
その前に ルールを決めるね!
と、まずは音源なしで準備練習です。

手を鳴らしながら 数を数えま〜す。
こんな感じだよ!
見ててね!
と、やって見せます。

じゃあ、生徒ちゃんも一緒にやってみよう!
と、真似ができるか?をためします。
提示方法は
①ルール説明(手を鳴らす+数を数える)
②やって見せる
③真似してもらう
がオススメ。
この段階では、拍がズレててもOK!
楽しそうにしてればOKです。
少しずつ精度を高めたり、
他の要素(指番号、2分音符)が加わっても崩れない拍感を目指しましょう。
実際、生徒さんが行ってるのはこんな感じです。
すでに、
拍・手・数を同時に行ってることになりますね。

・身体:拍を感じる
・手:8拍ずつ鳴らす
・口:数を数える

ルールわかったかな?
じゃあ今度は 新しいルールだよ!

こんどは先生が
体のいろんなところをタップ(タッチ)するね!
と、体の部位(肩・お腹・頭など)を
タップして見せます。

8まで数えたら、ちがうところをタップするよ!
まねができるかな?
と、真似ができるか?をためします。

・身体:拍を感じる
・手:8拍ずつ鳴らす
・口:数を数える
・目:先生がどこを鳴らすか?を見る
・脳:「次はどこを鳴らすかな…?」と考える
使う感覚器官が増えましたね。
「見る・聴く・鳴らす・感じる・考える」などフル回転です。
なので、「ちゃんと見てるか?」「ちゃんと聴いてるか?」などを観察しながら指導します。
2:音源に合わせる(8拍)

こんどは今やったルールを
音楽に合わせてやるよ!
ついて来れるかな?
と、いよいよ音源に合わせて行います。

・身体:拍を感じる
・手:8拍ずつ鳴らす
・口:数を数える
・耳:音源を聴く
・目:先生がどこを鳴らすか?を見る
・脳:「次はどこを鳴らすかな…?」と考える

こんどは先生が
身体じゃないところもタップするね!

たとえば、イスとか〜。
蓋とか、机とか〜。
と、体以外のところ(イス・ピアノの蓋・机など)
をタップして見せます。
3:進化させる

じゃあ、今度は変えるのを早くしま〜す。

4まで数えたら タップするところを変えるよ!
と、4拍ごとに変える様子を見せます。
変わるタイミングが早くなるので
・8拍よりも強い集中力
・次々と変えられる反射神経
が必要になります。

・身体:拍を感じる
・手:4拍ずつ鳴らす
・口:数を数える
・耳:音源を聴く
・目:先生がどこを鳴らすか?を見る
・脳:「次はどこを鳴らすかな…?」と考える
子どもたちは、こうした「ちょっとした変化」が面白いのです。
この「ちょっとした変化」が「大きな変化」になると難しくなって嫌になるんですよね。
(タイプによります)
生徒さんの力量に合わせて「ちょっとずつ」レベルアップするように指導を設計します。
自信がない生徒さんだったら、1〜2回でできる課題にします。

今度は生徒ちゃんが リーダーだよ!
先生が 真似するね!
と、生徒さんにリーダーになってもらいます。
困ってそうだったら、

どこ 鳴らす?
と鳴らす場所を決めてもOK!
3箇所くらい決めておくのがオススメです。
一旦、8拍に戻すといいですね。

・身体:拍を感じる
・手:8拍ずつ鳴らす
・口:数を数える
・耳:音源を聴く
・脳:「次はどこを鳴らそうかな…?」と考える
この「自分で考える」は、即興です。
即興で反強制的に行われる「次のことを考える」の頭の使い方が譜読みにつながります。
楽譜に書かれてる情報から「次に行うこと」を読み取りますから。
リズムに乗るって楽しい!
この段階では、できてなくてもOK!
まずは「リズムに乗るって楽しい!」
と思ってもらうのが大事です。
とはいえ、
・精度の高い拍感
・他の要素が加わっても崩れない拍感
を養うのも必要。
なので他の概念(2分音符、指番号など)を加えたりして、
少しずつ課題内容を発展させながら、
時には曲を変えながら
毎回のレッスンで継続します。
拍を感じる時に大事なのが
同時処理(同時に複数動作を行う)こと。
というのもピアノを弾く時は、
・拍を感じる
・リズムを読む
・指番号を読む
・音の高さを読む
・メロディーを歌う
・ハーモニーを感じる
など
とても多くのことを同時に行うからです。
なので、他の要素が加わっても崩れない拍感を目指します。
