大人生徒さん。
楽譜通りに
きちんと弾かれてます。
でもご本人は納得が行ってない。
(もちろん私からは
ツッコミどころはあるのだけど
まずは生徒さんの
お困りの解決を優先させる)
今回は、
生徒さん
なんか、スラーの切れ目が
ブツって途切れるんですよね…
とのこと。
おお!
私が言わなくても
ご自分で気づいてた!
それは自分の演奏を聴いてる証拠。
いい感じです。
となると
あとはテクニック指導だけで行ける。
なぜ切れるの?
例えばこうした
フレーズを収めるように弾く場合、
手首から離鍵(りけん)する。
離鍵とは
文字通り「鍵盤からの離し方」。
「打鍵」は弾く前の動きだけど、
弾いた後の離し方も大事。
本当だったら
鍵盤が戻るのを
指先で感じながら上げると
弦にダンパーがゆっくり降りるので
音が次第に小さくなる。
机にコップを
そっと置く感じ。
これで
フレーズの終わりが
収まったように聴こえる。
でも指だけで
離鍵をコントロールするのは難しい。
次の音の準備もしなくちゃいけないし。
指主導だと、
指がポンッ!と上がる
↓
鍵盤もポンッ!と上がる
↓
ダンパーがドン!と弦に落ちる
↓
「ブツ!」って音が途切れる
になる。
机の上にコップを
そっと置こうとしたけど
急用を思い出し、
ドン!と置く感じ。
雑なのだ。
じゃあ、どうするのか?
そこで
手首から上げつつ
指先は鍵盤の戻りを感じながら
じんわり上げる。
ピアノアドヴェンチャーで言うと
[浮き上がる手首]。
でもこれは
いきなりは難しい。
生徒さんの場合、
普段のテクニック練習で
この
・浮き上がる手首
・腕のしなりを使った弾き方
を行ってたので
この離鍵は数回でできた。
生徒さん
弾いてて
気分がいいです🎵
と満足そう。
離鍵ができると、
一気に音楽的になるし、
移動も楽になるから
ミスタッチも少ないですね。