生徒主体のレッスンってどうするの?

生徒主体のレッスンって何?

「主体性」と似ている言葉が「自主性」です。
「自主的」と「主体的」、
どちらもよく聞くものの少し意味が違います。

「自主性」
・・・決められたことを、自分なりに考え実行する力。

「主体性」
・・・決められていないことでも、自分なりに決めて実行する力。

どちらも自分なりに考えて実行しますが、
やることが決まっているか?いないか?が違います。

なので「生徒主体のレッスン」とは、

・どのような表現をしたいか?
・どのような練習をするのか?
など、

生徒自身で決めて、考え、実行するレッスンです。

私が受けてきた
・先生が言うように弾く
・先生が言うような練習をする
とは全然違いますね。

そんな「先生は絶対レッスン」を受けて音大に入った私は、

初回のレッスンで
「どうしてそう弾いたの?」と尋ねられ、
答えられなかったのを今でも覚えています。

そんなことを
考えたこともなかったからです。

ピアノアドヴェンチャーのカタログの中にも、
先生向けのアドバイスとして

「生徒に自分の考えを尋ねましょう。

 

・どんどん先に進みたいのか?
・もっと磨きをかけるために復習するのか?
・楽しみたいだけなのか?

 

生徒自身がそれを考える時、学びの改善がされる。」

と書かれています。

つまり、
合格とするかどうかは、生徒が決めます。

「え?!そんなことしたらいい加減になるんじゃないの?」
と思いませんか?

はい。いい加減になります。

「自分で決めていいの?じゃあ合格にする!!」
となります。

でも次第に、

・これは綺麗に弾きたいから、もう少し頑張りたい

・レッスンでは終わらせるけど好きだからたまに弾く。

・これが弾けないのは、あれが足りないからか?

など、

向上心が芽生えてきます。

ナンシー先生のお言葉にあるように
次第に学びの改善がされたんだと思います。

練習はイヤでも、
「ピアノを上手くなりたい」
という気持ちはみんな持っていますからね。

先日も生徒から、

「好きな曲を集めたレパートリーの曲があるから、
それにこの曲も入れる!
練習前にいつも弾いているんだ!」

という言葉がありました。

練習がイヤで移籍してきた生徒だったので
それを聞いてびっくりです。

練習も充実したものになるんじゃないでしょうか?

生徒主体のレッスンはどんな変化があるの?

生徒さんが生き生きします。

これは、
私の勉強会に参加されている先生方からいただく声です。

そんな生き生きしている生徒さんを見て
先生方も生き生きとされている様子が伺えます。

私の事例ですと、

・コロナで数ヶ月お休みされていた生徒さんでも
練習をしていたり、

・Youtubeで色々な弾き方を模索したり、

・レッスンノートにメモしたり

とレッスンに対してとても積極的。

中学生とは、
解釈について話す場面もよくあり、

指導しているというよりも
音楽愛好家としてお互いの意見を話す感覚になります。

これはメチャクチャ楽しいですよ!

演奏スキルとしては、
まだまだ未熟でも
生徒さんの満足感が得られるレッスンになります。

結果的に退会される方が少なく、
ご紹介で入会される方が多く、
生徒募集をする必要がなくなりました。

おかげで、指導法研究に集中できますね。

親御さんからも

・キラキラして帰ってきます!

・鼻歌歌いながら帰っています!

・ピアノの話をする事が多くなりました!

・ピアノ以外にも積極的になりました!

・思考力が育っているのがわかります!

などのお声をいただくことが多いです。

目に見える結果よりも、
生徒さんの表情を見て喜んでくれているのが
嬉しいですね。

 

生徒主体のレッスンってどうやるの?

では、このように
自分なりに考えるレッスンになるにはどうするのでしょうか?

これは、
今のところ「生徒に任せる」と上手く行くことが多いです。

なぜならば、
・任せることで自分事になる
・任せられると自分を振り返り、思考が深まる
・自分で決めることでモチベーションが上がる

からです。

これは心理学的にも、
そういう仕組みなっているそうです。

 

これは、
ピアノアドヴェンチャーのカタログに掲載されている写真です。

カタログはこちら。
https://en.calameo.com/read/000621007c4624be060cb

著者のナンシー先生のレッスンの様子です。
生徒さんが何やらメモを書いていますね。

写真には、
先生が書くよりも生徒が書いた方がよく覚える。
と説明書きがあります。

私のレッスンでも
小学校3、4年生あたりから

・どういう演奏ができたら満足?
・気になるところはある?
・どうすれば弾けるかの作戦がある?

など問いかけます。

すると、
次第に先生から合格印をもらうレッスンではなく、
自分の演奏を良くしたい!という気持ちが芽生えるので、

質問も出ますし、
私からのアドバイスを深く理解しようとします。

特に作戦を考える時の表情は楽しそうです。

作戦が上手くいかなくても
「もう少し回数を増やそうかな?」
など、回数を増やしたり、

回数ではなく、
「弾き方(タッチ)の問題なんだ!」
と気づくことも多いです。

 

とはいえ、
最初からうまくは行かない事が多いです。

例えば、

・そもそも自分の演奏を客観的に聴けていない
・そもそも自分の課題を認識していない
・どうなれば自分は満足なのか?のビジョンがない
・どうすれば上手くいくか?の練習方法がわからない

などなど・・・

なので任せても大丈夫ように
事前準備をしておくのをオススメです。

私の場合は、

・自分の意見を言いやすい関係を作っておく。
・なりたい理想像を描けるようにしておく。
・自分の演奏を客観的に聴けるようにしておく。
・練習方法も、いくつか使えるようにしておく。

などです。

しかし、
どれも時間がかかることが多いです。

特に「自分の演奏を客観的に聴く」は、
スキルの問題ですから
動画を撮って聴いてもらうこともあります。

なので、導入時期より
・想像する
・自分で考える

というレッスンの大切さを痛感します。

ピアノアドヴェンチャーは音源があるから練習する?

確かにそうですね。
楽しい音源があると何回でも弾いてくれることが多いです。

もちろん、
私も音源を使ってレッスンをしていますが、

「音源がないとやらない生徒がいる・・・」
という声もたまに聞きます。

それは、
「曲が楽しいから弾く」という価値観しか持てず、

「探求する楽しさ」
「表現する楽しさ」に
価値観を広げられていないのかもしれません。

せっかく生徒主体のレッスンが行いやすい
ピアノアドヴェンチャーなのに
少しもったいないように感じます。

私個人的には、

将来的には
・音源がなくても楽しんで欲しい
・ピアノアドヴェンチャー以外の曲でも楽しんで欲しい

と思います。

そのためには、
ピアノアドヴェンチャーの楽しさを利用しつつ

・音楽的スキル
・学ぶ楽しさ
・表現する楽しさ

を身につけて行くと良いのではないでしょうか?

ピアノアドヴェンチャーを弾くのが
ゴールではないと思います。

 

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